第一章
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丼娘
神の悪戯であろうか、ある日突然あらゆる丼ものが美少女になってしまった。最初に出て来たのは親子丼であったが。
金髪で巨乳、派手なメイクにスタイルと衣装のギャルで自らこう名乗った。
「天丼いうか?女の子だとこうなっちゃう感じ?」
長い金髪をかき分けながら言う、その金髪もカーラー等で巻き毛にさせている部分もあり随分と目立つ感じだ。
今度は牛丼が出て来た、この娘はというと。
「牛丼です、宜しくお願いします」
可愛らしい黒を基調としたメイド服から巨大な胸がはちきれんばかりだ、黒髪はボブで白いカチューシャが映えている。黒い垂れ目も実にいい。
三人目の娘も登場した、その娘はというと。
「鰻丼参上、以後お見知りおきを」
くノ一だった、赤くミニスカートの様な着物を来ていて髪の毛は黒のショートヘアだ。ボーイッシュな感じの顔立ちであり手には苦無と手裏剣がある。
続いて茶色と緑、白の三食の派手な服を着ていて髪の毛は右は赤左は白という派手な格好のロッカーの女の子が出て来た、その手にあるエレキギターもよく似合っている。
「親子丼だぜ、覚えていてくれよ」
不敵な笑みで言いギターを奏でる、そしてそのままもう一人紹介した。それは清楚な黒の長い髪に穏やかな顔立ちそして振袖と袴という大正チックはいでたちの少女だった。
「妹だぜ」
「卵丼と申します」
「カツ丼だぜ!宜しくな!」
茶色の髪の毛を後ろで束ねた威勢のいい顔立ちの少女だ、着ている服は上は白の体操服で下は黒いスパッツという如何にも運動向けの服装である。背は高く胸が体操服の上からはちきれそうである。その少女達を見せてだった。
右目に眼帯をした切れ長の目にウェーブをかけたロングヘアに白衣、膝までのタイトスカートの格好の女が助手である若い青年に言った。この女の名を丼飯空子という。日本の国立大学を首席で卒業してハーバード大学に留学しそこで博士号を修得した才媛だ。専門はバイオケミカルであるが色々な研究をしていて実際は何でも出来る。
「どうだ、彼女達は」
「ええと、丼を女の子にしてみたんですね」
「そうだ、近頃何でもかんでも萌えキャラが流行っているな」
空子は助手にドヤ顔で述べた。
「それこそ猫も杓子もだな」
「それで、ですか」
「丼でもどうかと思ってだ」
「丼を女の子にしてみたんですね」
「そうだ、斬新だな」
「そうですか?最近博士が今言われたみたいに猫も杓子も擬人化で」
助手は空子にクールな表情で答えた。
「それこそ何でもですから」
「丼がそうでもおかしくないのか」
「国や元素記号までなってますし戦国大名もじゃないですか」
「萌えキャラになるからか」
「もう今更ですよ。それに丼を美少女にしましたけれど」
助手はその
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