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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
幕間 服と出会いと
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「えっと、今なら熟睡してるみたいなので……起こさないように」

「あ、はい、背負いたいので、私の背中に」

「はい、起こさないように……」

 おぉ、流がゆっくりフレアちゃんを抱いて、フレイさんの背中に乗せた……本当に上手いなー。
 なんて考えてるうちに、いろいろ準備が終わったっぽい。

「流さん、ありがとうございます」

「いえ、この後はどうされるんですか?」

「……そうですね、明日までお休みなので、今日はもう帰ります」

「はい、そうしてあげてください」

 ……普段は絶対に見せそうにないくらい可愛らしい笑顔を浮かべて、フレイさんも優しそうな笑顔を浮かべてる。

「あ、そうだ流さん、震離さん、響さん達にも伝えてください。何か困ったことがありましたら、私に言ってください」

「え、あ、でも」

「大丈夫ですよ、管理局につなげて私の名前を言ってくれたら繋がりますから。
 今日は本当にありがとうございます」

「あぁ、いえ、こちらこそ、本当にすいません」

 そう言って流もフレイさんも頭を下げる。うん、本当似てるようで全く似てないなと思う。ううん、今はまだそう思うだけで、本当は凄く似たもの同士なんだろうな。

「それでは、失礼します、震離さん、流さん、おやすみなさい。響さんや、女の子達にもお伝え下さいね」

「はい、おやすみなさい」

「おやすみなさい」

そう言って、エスカレーターに乗ってゆっくりと下っていった。
だけど、本当にいいお母さんだよなー。あ、そうだ。

「流?」

「なんでしょうか?」

 ぅぁ、私の心が折れそうになった、だって、さっきの優しそうな表情とは打って変わって、いつも通りの無表情に戻ってて、正直心が折れかけた。
  だけど、私負けない! いろいろもう手遅れの気がするけど負けないし!

「とりあえず、奏達が女性物売り場にいるから合流しない?」

「そうですね」

 ごめん、負けないって言ってたけど正直折れそう。ここまでギャップってか、態度の変わり様がすごすぎます……。


――side響――


 登ってくるエスカレーターの見えるベンチに俺と奏が座ってる。さて、一言。

「死ねる」

「……そりゃあ、店員さんから逃げ回りながら、階段登ってきたら誰だってキツイよ」

「……言わないで」

「いや、自分でやったことだし仕方ないよ」

 うん、俺もそう思う。というか自分でまいた種だからな。仕方ないけど。仕方ないけどあの店員さんすごすぎだろう!?壁走ってたし。俺の気のせいじゃなければね!?

「ま、真相は知らないから、なんとも言えないけどね」

「で、奏は服買ったのか?」

「ん、うん。ほら」
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