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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
幕間 服と出会いと
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うでしょ。また逸れたら面倒だし。
とりあえず、階を確認して……三つ上か!
「ごめんなさい、フレアさん!」
「えぇ、きゃ!」
フレアさんを抱えて……早い話が、お姫様だっこして、とにかく急いで子供服売り場に向かって走りこむ。だけど、お姫様だっこって憧れるよね!でも、だっこしてから気づく、フレアさんの顔を見れば見るほど、流にそっくりだよなーって。
ちなみに男どもはというと。
「お客様ぁああああ!? あ、先程の!」
店員さんに注意されると思ったら、響と目がバッチリあってそちらに行く。
「やっべ」
「何したお前!?」
「巻き込むなや、今登ってきたばっかりなのに!?」
ありがとう響。私のために犠牲になってくれて。さて、急いで親子の対面をさせようかな。
……今日は服買えないなー、でも、ま、いっか。急いで階段を駆け登ってる最中に。
「はっ、はっ、はっ、はぁ」
「……大丈夫ですか、震離さん?」
「勿論ですよ、ただ、思ってた以上に長くて、エスカレーター使えばよかったって後悔してます」
ちょっと中腰の体制で息を整える。まさか男を犠牲にして、階段登ったら思ってた以上にきつくて、もう二度と走って……人を抱えて登るかって。
まぁ、それはさて置いて。
「ふー、はー、ふぅ、さて、フレアちゃんを探しましょう!」
「はい」
私がそう言うと、フレイさんはニッコリと笑ってくれる。多分さっきの話で内心すぐにでも探し回りたいはずなのに、私が息を整えるのを待ってくれた。
というか本当にすごいなとおもう、流が付いてるとはいえ、フレイさんからしたら初対面の人に預けてるようなもんだから、生きた心地がしないはずなのに。それでも落ち着いてる。だから、本当に。
「……すごいなぁ」
「……凄くないですよ」
「え、あ、その……」
「気にしないで下さい、私は何時もあの子を待たせてるんです。
今日だって本当は一緒に居れるはずだったのに、私が仕事を優先させてあの子に寂しい思いをさせて……本当、ダメな母親ですね」
そう言って笑うフレイさんの笑顔は凄く痛々しい物だった。たしかに一般的な母親の像から考えると正直ダメな方だと思う。だけど、だけど私の中では―――
―――化物!何で、何であんたなんか■■■■■■■よかったのに!!!
ふと、昔の事を思い出した。あの人のことを。あの時の事を。
「……りさん? 震離さん?」
「え、あ、はい?」
「どうしましたか?急に?」
「あ、いえ、少し考え事を……というかフレイさんはダメな母親じゃないですよ?
こんなにも心配してるんです。それだけで十分優しくて、暖かい人だって伝わってきます」
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