第7章:神界大戦
第211話「吠えよ叛逆の力」
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トは黙り込む。
全員の討伐数を合計しても、アリシア達全員の数にも満たないのだ。
「優輝のあの身体強化は驚異的だった。でも、それでも“倒せない”んだよ。……神夜のように、驚異的な“意志”をぶつけなくちゃ、本当に倒せない」
「……そう考えると、協力したとはいえ三人も倒せたのかい。神夜は」
「……えっ、そんなに?」
まさか先程の神に加え二人も倒していた事に、アリシアはつい驚く。
「……まぁ、とにかく。神夜もさっきので分かったでしょ?いくらなんでもあの“意志”を保ち続けるには無理があるの。せめて、少しインターバルを置かないとね」
話の腰が折れたが、咳払いをして話を戻すアリシア。
現在の神夜は、先程までの驚異的な力を発揮できないでいる。
反動が来たため、強い“怒り”を保てなくなったのだ。
「それに、洗脳された人を助けないといけないしね」
「助けるって……さっきの霊術?」
「そう。他に使えるのは優輝とアリサ、すずか。それととこよさんと紫陽さん、鈴さんだね。司と奏、緋雪も使えるけどこの場にはいないし」
一応、霊術を扱えるメンバーは全員洗脳解除の霊術を扱える。
得意不得意の差で、発動までのタイムラグはそれぞれ違うが、今は関係ないだろう。
「洗脳を受けたのは、すずか、リイン以外の八神家全員、マテリアル三人とユーリ、それととこよさんと紫陽さんだね。それと神夜……は言わずとも分かるか」
「そんなに……あの一瞬で?」
「そうだよ。内、はやて達とディアーチェ達の洗脳はさっき解いたよ。すずかはアリサが相手しているから、そのまま勝てばアリサが何とかする。とこよさんと紫陽さんは……少し戦闘の様子が見えたけど、上手く式神に意識を逃がしたみたい。あっちも大丈夫かな?」
状況把握と整理を済ませ、次の行動方針を決める。
人員を割いているとはいえ、大体に適材を充てている。
「……ユーリは?」
「サーラさんが相手してるよ。……まぁ、私が介入すべきなのはここだね。戦闘自体はともかく、サーラさんじゃ洗脳は解けないからね」
「じゃあ、そっちに行くのか?」
「方針としてはね」
“でも”と続け、アリシアはどうするのか語る。
「妨害が絶対に入る。今言ったメンバー以外は、皆神や“天使”を相手にしているけど、正直片手間であしらわれているよ。さっきの私みたいにね」
「………」
「相手側には余裕がある。包囲して高みの見物しているのもいるぐらいだし。……だから、絶対にあっさりと私達の動きは阻止される」
それだけ聞けば、どう動いた所で変わらないのかと思われる。
だが、アリシアは一つ当てにできるものがあった。
「ここで、さっきの神夜の“意志”が関わっ
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