第7章:神界大戦
第211話「吠えよ叛逆の力」
[5/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
を突っ切った神夜は、その勢いのまま、神を殴りつけた。
「ご、ぉ……っ……!?」
「っ、ぁあっ!!」
殴りつけ、頭を掴み、真下へ投げつける。
直後、魔力弾を先行させ、さらに砲撃魔法で追撃する。
「追撃ぃ!!」
「っ、了解!」
「ッ……!」
「あいよぉっ!」
叫ぶような神夜の指示に、アリシア達もすぐに反応する。
神が叩きつけられた場所へ、フェイトの魔力弾とアリシアの霊術を先行させる。
ほぼ同時に、アルフがバインドを放ち、拘束を試みた。
「合わせろ!」
「オーケー……!」
「わかった……!」
間髪入れず、アルフ以外の三人で肉薄。
アルフに拘束を任せ、三人で近接戦を仕掛ける。
アリシアは武器を斧に変え、フェイトもザンバーフォームに変え、攻撃重視にする。
そして……
「ぉおおおおおおおっ!!」
「やぁあああああ!!」
「はぁああああっ……!」
斬る、斬る、斬る……!!
神夜の剣が、アリシアの斧が、フェイトの大剣が。
神の再生を許さないように、体を切り刻む。
それだけじゃない。三人の気合を込めた一撃一撃が、神の“意志”を削っていく。
力量で勝っていてもそれで戦闘に勝てる訳ではないと、知らしめるように。
「ぉおおお、ぉおおおおおおお……!」
「「っっ……!」」
爆ぜる。理力が衝撃波となり、三人を吹き飛ばす。
同時にアルフのバインドも解けてしまう。
一手。たった一手で状況が覆されてしまう。
「―――弾けろ、赤雷!」
「ッ、まずっ……!」
「バルディッシュ!」
―――“扇技・神速”
―――“Blitz Rush”
咄嗟にアリシアとフェイトは速度強化の霊術及び魔法を使う。
直後、その速度すら上回る勢いで、敵の神が動いた。
「ぐっ……!」
「ぁあっ……!」
「(速すぎて、バインドで捉えられない……!)」
辛うじて、最低限の防御は間に合うが、アリシアとフェイトは吹き飛ばされる。
アルフがバインドで阻止しようとしたが、そのスピードは捉えられなかった。
「神夜……!」
間髪入れずに、神は次の相手を狙う。
その対象は、当然ながら神夜だ。
刹那の間、フェイトは神夜を案じて名を呼び……
「ッッ!!」
……そして、神夜の拳が神を捉えた。
「……速いからなんだ?強いからなんだ?……それがどうした?」
憤怒を抱えた瞳で、殴り飛ばした神を見下ろす。
「それで俺の怒りが収まるとでも?」
「こいつ……!」
神夜が優勢になっているのは、偏に“怒り”が強いからだ。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ