暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第7章:神界大戦
第211話「吠えよ叛逆の力」
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心を助けてくれた神夜は、間違いなく本心からの行動だったのだと。
 魅了の力も関係なく、その行動が嬉しかったのだと、確信出来た事に。

「……行こう。皆を助けに」

「……ああ」

 それならば、何も文句はないと、フェイトは次を促す。
 神夜もその意を汲み、次の神へと狙いを定める。

「っづ……ぁあっ!?」

 ……直後、そこへアリシアが飛んできた。

「アリシア……!?」

「お姉ちゃん……!?」

「っ、神夜にフェイト、アルフも……!」

 吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた所でアリシアは体勢を立て直す。
 同時に三人に気付き、気にしてる暇はないと正面に注意を戻す。

「ッ……!!」

   ―――“弓奥義・朱雀落”

 刹那、アリシア達に向けて赤い極光が迫りくる。
 対し、アリシアが強力な矢の一撃を放つが……

「(穿つ事も、できない……!)」

 穴は開いた。しかし、それだけでは結局四人とも極光に呑まれてしまう。

「ぉおおおっ!!」

 そこへ、神夜が割り込んだ。
 魔力を伴った攻撃を何度も叩き込み、それでも凌ぎきれない威力をその身で耐えた。

「し、神夜!?」

「はぁっ!!」

 気合一閃。かなりのダメージを受けたが、これで敵の攻撃を凌ぎ切った。
 突然の割り込みと、攻撃を凌いだ事にアリシアは驚愕する。

「ぐ、っ、まだまだ……!」

 酷いダメージ。そう思えるのは一瞬だった。
 神夜がそう言って立ち上がった時には、既にダメージは消えていた。
 実際は、まだ体にダメージは残っているが、少なくとも目に見えるダメージはなかった。

「ッ……!(凄い気迫……一体、何があったの……?)」

 立ち上がった神夜を見て、アリシアは慄く。
 その背から、強烈な“意志”を感じたからだ。

「ぁ、避けて!!」

 フェイトが何かに気づき、慌てて警告する。
 直後、アリシア、フェイト、アルフの三人はその場から逃げるように飛び退いた。

「ちょ、神夜!?」

 だが、神夜のみ、その場に残っていた。
 そして、フェイトが警告した理由……神からの攻撃が寸前までいた場所に着弾した。
 その攻撃は、先程アリシアが相殺できず、神夜が耐え凌いだもの。
 それも、威力は先程よりも大きいものだった。

「―――ぉ」

 それを。

「―――ぉおおお……!」

 神夜は。

「―――ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 貫くように、突き抜けた。

「ッッ!?」

 その様に、アリシアだけでなく、フェイトやアルフ、攻撃を放った神も言葉を失う。

「っっらぁああああああああああああ!!」

 そして、極光
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