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魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第7章:神界大戦
第211話「吠えよ叛逆の力」
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 それを見届けた神夜は、少し周囲を見渡し……砲撃魔法を放った。

「ぐっ……!」

「沈め!」

 魔法を放った先には、横槍でトドメが刺せなかった先程の神。
 フェイト達も遅れて反応し、バインドで拘束して動きを止める。
 その間に神夜は肉薄して頭を掴み、地面に叩きつけた。
 それだけじゃなく、その上から斬撃と魔力弾。さらには砲撃魔法を叩き込む。
 一つ一つの攻撃に“意志”が籠っていたため、間もなくその神は気絶した。

「……凄い……」

 戦闘に一段落着き、フェイトが呆然とした様子で呟く。

「……まだ戦えるか?」

「……もちろん」

 肩で息をしながらも、神夜はフェイトに尋ねる。
 その問いに、フェイトははっきりと答える。

「よし、行くぞ」

「さっきの……今までよりも遥かに速く動けていたけど……」

「……さっき、何人かが一斉に洗脳されただろ?」

 さっきの強さが気になったフェイトが移動しながら尋ねる。
 先行して背中越しに神夜は語りだす。

「俺も、その影響を受けた。元々、あの魅了の力があの神の仕業だったんだろう。だから、そこから俺も洗脳される所だった」

「……“だった”?」

 神夜の様子からして、正気なままなのはフェイトにも分かっていた。
 そのため、すぐに聞き返す。

「ああ。……“意志”で抵抗出来た。洗脳される時、俺の中の思考も、感情も、何もかもが弄られるような感覚……あれが嫌だった」

「それは……」

 神夜の言いたい事は分かる。
 何せ、魅了が解けた後のフェイト達も同じような思いをしたからだ。

「……あぁ、本当に嫌だった。今でさえ、怒りで狂いたくなる。……あんな事を、俺に無自覚にさせていた事含めて……ふざけるなと……!人の思いを、なんだと……!!」

「っ……!」

「神、夜……」

 握り拳から血が流れる程に、神夜は怒りと悔しさから拳を握っていた。
 洗脳に関して“お前が言うな”と言おうとしたアルフも、その様を見て息を呑んだ。

「俺がこう思う資格なんて、皆を魅了していたんだからないとは思う。……でも、許せない。許せないんだよ。だから、さっきは……」

 今まで無自覚とはやってきた事だからこそ、許せない。
 その想いが、神夜の背中からありありと感じ取れた。

「……大丈夫」

「え……?」

「神夜がそう思うのはおかしくないよ」

 だからこそ、フェイトは神夜を“肯定”する。
 この場において、神夜も被害者だ。
 いつまでも蟠りを持っていても仕方がない。

「(……やっぱり、神夜は神夜だ。あの時から、ずっと変わってない)」

 そして、同時に安心していた。
 あの時、自分の
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