暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第7章:神界大戦
第211話「吠えよ叛逆の力」
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おおおおっ!!!」

 反撃の暇は与えない。ただ斬り、潰し、殺す。
 神の“意志”が挫けるまで、神夜は“意志”を込めて斬り続ける。

「これでっ!!」

 一際強く上から攻撃を叩き込む。
 攻撃を食らった神は地面へと叩きつけられ、また直後にバインドで拘束される。

「フェイト!」

「“プラズマスマッシャー”!!」

 神夜がフェイトへと呼びかけ、同時にフェイトが砲撃魔法を放つ。
 カートリッジ3発を乗せた強力な一撃が直撃する。

「終わりだ!!」

 爆風が晴れぬ間に、神夜は魔力を掌に集め、その中を突っ切る。
 そして、その魔力を直接ぶつけ―――

「させないよ」

「ガッ!?」

 ―――ようとした瞬間に、横合いから蹴り飛ばされた。

「……ちぃっ……!」

「ふーん、ただの道化、道端の石程度に捉えていたけど……躓くくらい、か」

 蹴り飛ばしたのは、包囲していた神の一人。
 神夜の動きに最初に気付いた神だ。

「念のため潰しておこう。可能性は少しでも減らした方が、イリス様のため―――」

「ごちゃごちゃうるさい」

「っ……!」

「潰れろ、そして倒れてろ……!」

 口上を述べている間に、吹き飛んだはずの神夜が肉薄していた。
 そのスピードは、一瞬意識が逸れていたとはいえフェイトが見逃す程だった。

「“凍れ(Frieze)”」

「ぉおっ!!」

 神の“性質”により、一瞬で神夜は氷の彫像となる。
 そして、一瞬でその氷が砕けた。

「俺の“意志”の邪魔をするな!」

「化けた、だと……?こいつはまた―――」

「ぉおおおおおおおおっ!!!」

 バインドで固定し、切り刻む。
 一撃一撃が確固たる“意志”の籠ったもので、確実に神の“意志”を削る。

「調子に、乗るな……!」

「こっちのセリフだ!!」

 攻撃を食らいながらも神は反撃を繰り出す。
 だが、神夜はそれをクロスカウンターの要領で逆に攻撃を決める。

「こいつならどうだ!」

   ―――“縛鎖潰撃・過重射殺(ナインライブズ・オーバーロード)

 魔力が剣に圧縮され、その状態で九連撃を叩き込んだ。
 直後、斬られた部分から魔力が炸裂。神を粉微塵に吹き飛ばした。

「が……ぐ……!?」

 魔力の爆風が晴れると、そこには満身創痍の神がいた。
 物理的ダメージが存在しない神界において、満身創痍になっていたのだ。

「……あれだけ攻撃しても倒せなかったのに……」

「終わりだ」

 フェイトの呟きも余所に、神夜がトドメの一撃を決める。
 脳天からかち割られるように攻撃を食らった神は、その場に沈んだ。

「……ふっ!
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