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遊戯王BV〜摩天楼の四方山話〜
ターン12 鉄砲水の異邦人
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援に片手を上げて軽く応え、そのまま3体のモンスターが変化した3つの光が足元に発生した宇宙空間へと飛び込むさまにあわせて両腕を勢い良く広げる。

「さあ行くぜ!戦場呑み込む妖の海よ、太古の覇者の記憶を覚ませ!エクシーズ召喚、バージェストマ・アノマロカリス!」

 血の海からガメシエルに遅れて飛び出したのは、原始的な青い外骨格に全身を覆う太古の海の覇者の生霊。血色の雫を全身を揺すって振り飛ばし、その体の下側に見える無数の節足をべきべきと音を立てて蠢かせる。

 バージェストマ・アノマロカリス 攻2400 水族→アンデット族

「攻撃力2400、ねえ。とりあえずチェーン処理が終わってワンダー・エクシーズが墓地に送られたことで、ウォーターフロントの壊獣カウンターはまた補充されてもらうよ」

 KYOUTOUウォーターフロント(3)→(4)

「今更構うかよそんなもん、アノマロカリスの効果発動!1ターンに1度オーバーレイ・ユニットを1つ使い、カード1枚を破壊する。アタシが選択するのはガメシエルだ!」
「ガメシエルを……?どうせ罠なんだろうけど、ここで見過ごす理由もないか。お望みどおりにガメシエルの効果発動、渦潮!壊獣カウンター2つをコストに、その発動を無効にして除外する!」

 ☆2+☆2+☆2=★2
 バージェストマ・アノマロカリス(3)→(2)
 KYOUTOUウォーターフロント(4)→(2)

 アノマロカリスが体の前面でその巨大な鋏をクロスさせ放ったX字の衝撃波と、ガメシエルが再び生み出した水の大渦がフィールドの中央でぶつかり合う。互いに押し合うその力が拮抗していたのは、しかしわずかな時間だけだった。大渦を真正面から断ち切った衝撃波が、そのままの勢いで本来の目標たるガメシエルの巨体をあっさりと斬り飛ばしたのだ。

「そんな!?」
「悪いな、ご期待に沿えなくてよ。残念ながらバージェストマは永続効果として、モンスターの時には相手モンスターの効果を一切受け付けない。つまり、ご自慢の無効効果も効きやしないって寸法よ」
「まんまとしてやられた、か。最初からワンダー・エクシーズは囮どころか、ド本命一直線だったってわけね……!」

 ガメシエルを失ってもなお不敵な笑みこそ浮かべているものの、その笑みはややぎこちなく頬にはかすかに冷や汗が伝っている。今の一撃は、間違いなく予想外の一手だったはずだ。それを確認し、糸巻の笑みは対照的にますます深くなる。

 KYOUTOUウォーターフロント(2)→(3)

「さあ、一気にバトルフェイズといこうじゃないか。アノマロカリスでダイレクトアタック、抜刀乱舞カンブリア!」
「くっ……!」

 バージェストマ・アノマロカリス 攻2400→清明(直接攻撃)
 清明 LP3800→
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