第24話
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うやって、”古戦場”に潜んでいると思われる猟兵達から見つからず”古戦場”に待機しているのですか?」
ルファディエルの話を聞いたランディは真剣な表情で考え込み、ティオはある事を訊ねた。
「クロスベル帝国軍もそうだけどメンフィル帝国軍も襲撃が起こる直前まで”古戦場”の上空でステルス機能を発動させた戦艦を滞空させて、その戦艦に兵達を待機させて、襲撃が起こればその兵達を転移魔術で”古戦場”に転移させる事になっているわ。そして貴方達は襲撃が起こった際には信号弾を空に打ち上げればいいわ。―――で、ユウナに聞きたいことがあるのだけど…………」
「へ…………あたしにですか?一体何を聞きたいのでしょうか?」
「今までの話からも既に察していると思うが、襲撃が起こればその場は”本物の戦場”―――”互いの命を奪い合う現場”になるだろう。」
「貴方達の目的はあくまで護送するアルスターの民達の護衛に徹する事で、メンフィル・クロスベル連合軍と共に猟兵達の制圧をする必要はないのだけど…………それでも、まだ新人どころか警察学校も卒業していない”学生”のユウナにはあまりにも”早すぎる現場”よ。」
「ルファディエルと相談した結果、今回の緊急支援要請のお前の参加はお前自身の自由意志にする事に決めて、ヴァイスハイト皇帝にもその件を説明して既に承諾してもらっている。」
「確かに幾ら補充要員とはいえ、本来だったらまだ警察学校の生徒であるユウナちゃんが経験するには”あまりにも酷な現場”になるでしょうね…………」
「ええ…………状況を考えれば間違いなく多くの死者が出る凄惨な現場になるだろうし…………あ…………もしかして、キーアちゃん達がちゃんと寝ているかどうかの確認はそれが関係しているんですか?」
セルゲイとルファディエルの話を聞いたノエルは複雑そうな表情を浮かべ、疲れた表情で呟いたエリィはある事に気づいてセルゲイ達に訊ねた。
「そうよ。子供の方のキーアにはとても聞かせられない話だし、大人の方のキーアだったらあの娘の事だから貴方達に協力する申し出をする事は目に見えているでしょう?」
「そうッスね…………」
「まあ、10年後の方のキーアは今よりも”未来”の出来事を知っていますから、ひょっとしたら知っていてわたし達を困らせない為に敢えて過去の自分と共に眠る事にしたかもしれませんが…………」
ルファディエルの意見に同意したランディとティオはそれぞれ複雑そうな表情を浮かべた。
「…………ユウナ、俺は”特務支援課”のリーダーとして正直今回の緊急支援要請からは外れて欲しいと思っている。ルファ姉の言う通り、今回の”緊急支援要請”は今まで受けた支援要請や経験した”現場”の中でも間違いなくトップクラスの修羅場になるだろうから、まだ新人どころか警察学校も卒業していないユウナには”あまりに
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