第24話
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ア帝国政府の関係者と思われる”依頼人”にとってはアルスターの民達に生きてもらう事は非常に都合が悪い状況でしょうね…………」
セルゲイの話を聞いたロイドとエリィはそれぞれ厳しい表情を浮かべて推理をし
「ですが何故ヴァイスさん達は護送の途中に必ずもう一度襲撃があると睨んでいるんでしょう?」
「恐らくエステルちゃん達が一度襲撃を防ぐ事で、アルスターの連中も自分達が助かった事に安心して気が抜けている所を狙うつもりなんだろうな、その”依頼人”とやらは。アルスターの連中を匿う場所はどんな所かわからねぇが、襲撃の件を考えればクロスベルが遊撃士協会と協力して”匿っている間の襲撃”に対して最大限に警戒するだろうから、さすがにそこを襲撃する事は厳しいだろうから、アルスターの連中が本格的に匿われる前に消す算段なんだろうな。」
「そ、それなら尚更護送は万全の態勢でするべきじゃないですか!なのにどうしてヴァイスハイト皇帝達は護送に一課の人達や警備隊、それに軍を使わないんですか!?」
ティオの疑問に答えたランディの推測を聞いたノエルは真剣な表情で声を上げた。
「―――”敢えてアルスターの民達の守りを薄くする事で襲撃者達を確実に釣りだす為よ。”」
「”守りを薄くする事で、襲撃者達を確実に釣りだす為”、ですか?」
「一体どういう事なのか訳がわからないよ〜。」
ルファディエルの答えを聞いたエリナは目を丸くし、シャマーラは疲れた表情で呟き
「…………恐らくですけど護送の状況が鉄壁の場合だと、”襲撃者達”は襲撃を一端諦めて再び襲撃する機会を狙うでしょうから、”アルスター襲撃”の”依頼人”もそうだけどその”襲撃者達”に”アルスターの民達を襲撃する事はあまりにもリスクがある事を思い知らせる事でアルスターの民達への襲撃を諦めさせる為”に守りを薄くして襲撃者達を釣りだしてそこを徹底的に叩く作戦なのだと思います。」
「ええ、まさにその通りよ。」
「ちなみにだが…………どうやらこの間の迎撃戦のどさくさに紛れて猟兵団がクロスベルに”密入国”して、”ジオフロント”やクロスベル郊外に潜伏している事が一課やメンフィル帝国軍の諜報部隊の調べで判明している。…………それを考えると”次の襲撃”の際は、クロスベルにアルスターの民達への2度目の襲撃を介入させない為にクロスベルでも何らかの騒動を起こすと想定している。」
「ええっ!?猟兵団がジオフロントやクロスベルの郊外に!?」
セティの推測にルファディエルは頷き、セルゲイが口にした驚愕の情報にロイド達がそれぞれ血相を変えている中ユウナは信じられない表情で声を上げた。
「よりにもよって迎撃戦の時に”密入国”していたなんて…………まさかその依頼人は”アルスター襲撃”が未然に防がれた時の”備え”としてその猟兵団をクロスベルに潜伏さ
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