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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第24話
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た。
「まあ、普通に考えたら真っ先にその疑問を抱くわよね。―――ヴァイスハイト皇帝によるとメンフィル・クロスベル連合がエレボニア帝国との戦争に勝利、もしくはエレボニア帝国が戦争を回避する為にメンフィルの例の要求を呑んだ際の領土の”分け前”の中に”アルスターを含めたラマール州”が含まれているとの事よ。」
「”ラマール州”と言えば、帝国貴族最大の貴族であり、四大名門の一角でもある”カイエン公爵家”が統括領主を務めている領土ですが、まさかその”ラマール州”がクロスベルの領土になる予定だなんて…………」
「もしかしてヴァイスハイト皇帝がそのアルスターって人達を匿う事にした理由はそのアルスターって人達が将来のクロスベルの民達になるからかな?」
「確かにそれなら、納得できますね。」
「ええ、何だかんだ言ってもヴァイスハイト皇帝もそうですが、ギュランドロス皇帝も民達をとても大切にしていらっしゃる”名君”ですものね。」
ルファディエルの答えを聞いたエリィは驚きの表情を浮かべ、ある事に気づいたシャマーラの推測にエリナとセティはそれぞれ納得した様子で頷いた。

「無論その理由も含まれているが…………この情報もさっきヴァイスハイト皇帝から教えてもらった秘匿情報だが、どうやらヴァイスハイト皇帝達―――メンフィル・クロスベル連合は何らかの方法で”カイエン公爵家”に接触してカイエン公が逮捕されて以降”カイエン公爵家”を取り仕切っているカイエン公の娘の一人―――ユーディット・ド・カイエン公女をヴァイスハイト皇帝の”第一側妃”として迎える縁談を交渉して、その縁談が纏まったとの事だから、ヴァイスハイト皇帝を含めたクロスベルがアルスターの民達を護る事でその公女に対する”恩”を作る事でカイエン公爵家のクロスベルに対する忠誠心を高める為の”点数稼ぎ”でもあるとの事だ。」
「きょ、局長…………」
「何ィッ!?あのリア充皇帝、戦争のどさくさに紛れてただでさえ多いハーレムメンバーを更に増やしたのかよ!?」
「しかもその相手がよりにもよってエレボニアの内戦の主犯であるカイエン公のご息女だなんて…………」
「という事はわたし達はヴァイスさんの”点数稼ぎ”の為にもこんな夜中にわざわざ召集をかけられてそのアルスターの人達を護送しなければならないのですか…………」
セルゲイが口にした驚愕の情報に仲間達と共に冷や汗をかいて脱力した後ロイドは疲れた表情で肩を落とし、ランディは悔しそうな表情で声を上げ、エリィは表情を引き攣らせ、ティオはジト目で呟いた。

「まあ、今の話を聞けば、貴方達も色々と思う所はあるかもしれないけど、アルスターの民達は将来はクロスベルの民達にもなるのだから、それを考えれば彼らの護送は特務支援課(あなた達)の業務の一つでもあるでしょう?」
「確かにヴァイスハイト皇
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