第24話
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国の国際的地位は地の底に落ちる事や自国の民達からの信頼も地に落ちて、エレボニア帝国は内部、外部共に大混乱が起こる事が予想されたから、帝国政府による”政治的判断”によって”ハーメルの惨劇”は闇に葬ったのでしょうね…………」
”ハーメルの惨劇”の事を知って怒り心頭の様子のユウナにルファディエルは静かな表情で指摘し、ユウナ同様エレボニアに対して思う所があるノエルは複雑そうな表情で呟き、エリィは複雑そうな表情で推測を口にした。
「つーか、まさかその”ハーメルの惨劇”とやらに巻き込まれて運良く生き残っていたのがヨシュアと”剣帝”だったとはマジで驚いたぜ…………」
「ああ…………」
疲れた表情で呟いたランディの意見にロイドも頷いた。
「えっと………でも、課長たちはその”アルスター”っていう町が”第二のハーメルの惨劇”になる事で”百日戦役”を再現するって言っているけど、それがクロスベルとどう関係してくるの〜?」
「…………恐らくエレボニア帝国政府は”百日戦役”のように”アルスターを襲撃したのはメンフィル・クロスベル連合であるという言いがかり”を公表する事でエレボニアの民達のメンフィル・クロスベル連合に対する憎悪や復讐心を煽る事で、エレボニア帝国全体の士気を高める為でしょうね…………」
「そうですね…………ただでさえエレボニアは内戦が終結した直後で戦争が起こった事で民達が今後のエレボニアの先行きについて不安や不満を抱えていると思われますから、その不安や不満を”メンフィル・クロスベル連合に対する怒り”に変える為でもあるでしょうね。」
シャマーラの疑問にセティとエリナはそれぞれ推測を答え
「な、なんですか、それ!?要するにエレボニアは自分達の国を一致団結させる為だけに”ハーメルの惨劇”のようにその”アルスター”って町の人達を虐殺してその罪をクロスベルやメンフィルに押し付けてメンフィル・クロスベル連合を悪者にするって事じゃないですか!」
「まあ、この間の迎撃戦でクロスベルを侵略する為に侵攻してきたエレボニアの侵攻軍に所属する多くのエレボニアの軍人たちを殺害した時点で、既にメンフィル・クロスベル連合はエレボニアにとっては”悪者”ではありますが…………」
「幾らクロスベルにとっては”敵国”の話とは言え、エレボニアが戦争で勝つ為だけに猟兵達に自国の民間人を虐殺させるなんて、色々と複雑ね…………」
二人の推測を聞いたユウナは怒りの表情で声を上げ、ティオは静かな表情で呟き、エリィは複雑そうな表情で呟いた。
「…………課長、ルファ姉。その”アルスター”の件ですが…………本来でしたら事件が起こった翌日に説明してもいいその情報を事件が起こっている最中に説明する為にわざわざ俺達を召集させたのは…………その”アルスター”の件に関係する”緊急支援要請”でしょうか?
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