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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒星団-ブラックスターズ-part3/お出掛け
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のかが、マチルダの中に疑問として浮かび上がる。保護対象がどこかの孤児を拾うというのは、立場上少々厚かましい印象も与えられるだろうし、二人のいる学院に孤児がふらっと近づいてくるとも思えない。何せ魔法学院はトリスタニアから、子供がたどり着くのはまず不可能なほど距離が離れているのだ。国の重要な教育機関だから当然部外者はメイジであっても門前払いである。
「それは…」
「あ!テファ姉ちゃんとシュウ兄だ!」
事情を説明しようとしたが、修道院の方から子供たちが。、二人を見て一斉に駆け出してくる姿が目に入った。
「ま、立ち話もなんだ。何か用もあってきたんだろうし、入りな。あ、いっておくけどテファ、帽子は取らないようにね」
「え、ええ。わかってる」
マチルダはシスターとしてシュウとテファ、リシュの三人を迎え入れると同時に、テファにはいつものことのように彼女が今被っている帽子を指さしながら忠告を入れる。そんなわずかな会話の間にも、シュウたちの周りはウエストウッド村で一緒だった子供たち……だけでなく、幾人かさらに数が多くなった子供たちであふれかえった。
「テファ姉ちゃんお帰り!」
「おいおい、そこはいらっしゃいっていうとこだろ。シュウ兄も久しぶり!!」
「ねえねえ、学院ってどんな場所だった?楽しい?」
「ねえ、あなたお名前は?なんていうの?どこからきたの?」
「この人たちがサム君たちの言っていた人たち?」
「すっげぇ美人…しかもでけえ」
「ちょっとあんた、どこ見てんのよ」
集まるや否や、シュウたちはほぼもみくちゃ状態であった。ウエストウッド村の子供たちからは再会を喜ばれ、リシュを見た一部の子供たちはさっそく彼女と友達になろうと質問攻め。村ではなく元からこの修道院にいた子、もしくは後からこの修道院に入った子供たちはウエストウッド村出身のサムたちから話を聞いていたこともあってシュウとテファに強い興味を示していた。特に男子は、テファの美貌やプロポーションに見とれていたりしたほどだ。無論、それを見た女子たちからはちょっと軽蔑のまなざしを向けられていたが。
子供たちの勢いにテファも村にいたころと違って子供たちを御しきれず大慌て、シュウもどのように応対すべきか困惑気味だ。
「ほらほらみんな!3人が困ってるだろ!」
そこについてはマチルダが両手を叩いて子供たちに呼びかけ、シュウたちは修道院へと招かれるのだった。


そして、学院に保護されてから今に至るまでの経緯をありのまま伝えるのだった…
「平民に向けた舞踏会!?またずいぶんと思い切ったことを思いつくもんだねぇ」
「それでね、姉さんやここの子供たちにもぜひ遊びに来てほしいの」
「そりゃ、あんたが来てほしいって言うなら、あたしも行ってみたいとは思うさ。けど、学院の連中がちゃんと相手してくれるのかい?
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