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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒星団-ブラックスターズ-part3/お出掛け
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儘を言わせて頂きました」
魔法学院がメンヌヴィルの襲撃を受け、その際はシエスタも怖い目に合ってしまった。サイトは当時アンリエッタから、炎の空賊団の墜落した船の捜索をギーシュらも連れて行っていたため、行こうにも行けなかった。なのに長くかまってやれる時間もないまま舞踏会の準備を、シエスタの協力を取り付けないまま行った。シエスタから見れば不満ばかりが募る展開である。
しかも、サイトを幾度か引き付けるきっかけになるであろう食事制限についてもだが、ルイズがサイト用に食事を用意させるようになったため、シエスタの手からサイトに料理を渡すという形で二人が会う回数もとれなくなっていた。これは嫉妬深く独占欲の強いルイズの思惑が絡んでいる。
これから先シエスタと言葉を交わすことも少なくなる…いや、もう話すこともなくなってしまうのではないか。
何て答えたらよいのだろうか。サイトが返答に困っている間に、二人は魅惑の妖精亭の前に到着していた。



「なるほどねぇん。貴族の子たちが平民をもてなす舞踏会を…」
サイトとシエスタは、まずはスカロンに会いに魅惑の妖精亭を訪れ、表の方はジェシカに任せ、店の空き部屋で舞踏会関連の事情を説明した。スカロンは腕を組んで、真摯にサイトたちの話に耳を傾けた。
「叔父さん、なんとかなりますか?」
「そうねん…私も暇というわけではないからねん。それに、平民と貴族が即座に協力し合うというのは、現実難しいのは間違いないわ」
魅惑の妖精亭は毎日繁盛している人気店だ。スカロンとジェシカ、そこで働く妖精さんたちも休みの日以外は多忙だ。それに、貴族と平民の間に古くからの大きな隔たりがあることも、スカロンもよく知っている。それだけに今魔法学院で、生徒たちによる平民向け舞踏会の準備が行われていると聞いた時は耳を疑うしかなかった。でも、サイトたちが冗談を言っているようなそぶりが全くなく、しかも舞踏会にて自分の力を借りたがっていると知り、それが本当であると悟る。
「でも、この案はとってもトレビア〜ン♪よサイトちゃん!こんな大変なご時世だからね、平民だの貴族だの言ってもどうにもならないんだもの。その点ルイズちゃんたちはすごく立派よ!
それにブラックちゃんのコーヒーは本当に美味しいから味の保証はするわ。サイトちゃんとルイズちゃんが初めてうちに来る前、あの子たちの淹れるコーヒーは一時お客さんたちの間で流行ったくらいのものだからん。
このあたしもできうる限りの協力は惜しまないわよん」
「ありがとうございますスカロン店長!」
望んでいた返答に、サイト、シエスタ、テファは笑顔になった。すると、スカロンはサイトに息がかかるほど至近距離に迫り、ノンノン、と指と首を横に振ってた。
「違うでしょぉん。あたしのことはミ・マドモアゼルと呼びなさいと言ってたでしょぉん
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