暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第1話 始まり
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―いや、お前たちの事情は知っている。だから!」
「異動の件。了解しました」
隊長の言葉を遮る。隊長が気を回してくれていることも、『俺達』を気にかけていてくれることも知っている。だけど、だけど俺は。
「……隊長……前にも言ったと思いますが、俺は親友を見捨てて生き延びた屑ですよ、買い被らないでください。
基本的に黒いんですから、俺達は。
それでは、
緋凰
(
ひおう
)
響
(
ひびき
)
、そして他二名。機動六課へ異動します」
敬礼をしてから、隊長から逃げるように、扉へと向かって行った。そして、扉から出る時、隊長の方へ振り返って、もう一度敬礼した時に見えた隊長の顔は悲しそうな表情だった。
色眼鏡なしで、黒い噂も気にしないで、何なら俺たちの状況もある程度知ってて……それでも信じてくれた人。
申し訳ないですティレットさん。何も縛ってるものがなければ良かったんですけどね。
さ。最後のお仕事ちゃんとこなすかな。
それにしても。もしかしてわざとパイプ創るために、ロストロギア流したってことは……無いな。
接触したかっただろうけど、偶然にしては妙な作為が……深く考えるのやめようか。
――side?――
時空管理局・特殊鎮圧部隊
表だって行動することができないこと……また、管理局が直接、関わることができないことをする部隊。つまり、裏の仕事。
その部隊の……特殊鎮圧部隊の隊長室に、二人の人物がいた。それは一人の老婆と一人の女の子のような顔立ちをした少年が、そこで会話をしていた。
「……自分が異動、ですか?」
不思議そうな声で目の前に座る人物に声を掛け、目の前の人物もまた、その声に答える。
「……えぇ。そうよ」
「……一応聞いても良いでしょうか? 何故、今の時期に異動など……最近色々動いていますのに」
不思議そうに首を傾げる少年に、老婆……いや、隊長は微笑みを浮かべてながら手元のパネルを操作しながら、
「……先日、レリックを輸送中だったモノレールが、ガジェットに襲われたというのは、知っているわね?」
話を振られた少年は一瞬考え込み、思い出したのか視線を隊長へと戻す。
「はい。確か、その事態の収拾を行ったのは、新設部隊の……機動六課……でしたか? ロストロギアの回収を主にと伺っていますが」
「そう。そして、そこに現れたガジェットの……新型であるV型の残骸調査を行ったところ、興味深いものが二つ発見されたの」
「……なんですか?」
ピクリと少年が反応した。それを確認して静かに語る。
「一つは、その動力源となっていたもの……ジュエルシードよ」
「……ジュエルシード? あぁ確かPT事件のロストロギア……管理局で保管さ
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