暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第1話 始まり
[10/12]

[1] [9] 最後 最初 [2]次話
―いや、お前たちの事情は知っている。だから!」

「異動の件。了解しました」

 隊長の言葉を遮る。隊長が気を回してくれていることも、『俺達』を気にかけていてくれることも知っている。だけど、だけど俺は。

「……隊長……前にも言ったと思いますが、俺は親友を見捨てて生き延びた屑ですよ、買い被らないでください。
 基本的に黒いんですから、俺達は。
 それでは、緋凰(ひおう) (ひびき)、そして他二名。機動六課へ異動します」

 敬礼をしてから、隊長から逃げるように、扉へと向かって行った。そして、扉から出る時、隊長の方へ振り返って、もう一度敬礼した時に見えた隊長の顔は悲しそうな表情だった。
 色眼鏡なしで、黒い噂も気にしないで、何なら俺たちの状況もある程度知ってて……それでも信じてくれた人。

 申し訳ないですティレットさん。何も縛ってるものがなければ良かったんですけどね。

 さ。最後のお仕事ちゃんとこなすかな。

 それにしても。もしかしてわざとパイプ創るために、ロストロギア流したってことは……無いな。
 接触したかっただろうけど、偶然にしては妙な作為が……深く考えるのやめようか。




――side?――

時空管理局・特殊鎮圧部隊

表だって行動することができないこと……また、管理局が直接、関わることができないことをする部隊。つまり、裏の仕事。
 その部隊の……特殊鎮圧部隊の隊長室に、二人の人物がいた。それは一人の老婆と一人の女の子のような顔立ちをした少年が、そこで会話をしていた。

「……自分が異動、ですか?」

 不思議そうな声で目の前に座る人物に声を掛け、目の前の人物もまた、その声に答える。

「……えぇ。そうよ」

「……一応聞いても良いでしょうか? 何故、今の時期に異動など……最近色々動いていますのに」

 不思議そうに首を傾げる少年に、老婆……いや、隊長は微笑みを浮かべてながら手元のパネルを操作しながら、

「……先日、レリックを輸送中だったモノレールが、ガジェットに襲われたというのは、知っているわね?」

 話を振られた少年は一瞬考え込み、思い出したのか視線を隊長へと戻す。

「はい。確か、その事態の収拾を行ったのは、新設部隊の……機動六課……でしたか? ロストロギアの回収を主にと伺っていますが」

「そう。そして、そこに現れたガジェットの……新型であるV型の残骸調査を行ったところ、興味深いものが二つ発見されたの」

「……なんですか?」

 ピクリと少年が反応した。それを確認して静かに語る。

「一つは、その動力源となっていたもの……ジュエルシードよ」

「……ジュエルシード? あぁ確かPT事件のロストロギア……管理局で保管さ
[1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ