暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第1話 始まり
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もよくよく考えれば妙な点がある。
 本局の部隊が、無人世界で模擬戦をする。それ自体はまま有ることだから問題はない。
 でも、わざわざそれを機動六課(私達)に、もっと言えば本局がわざわざ地上に居る支部に要請を出したということ。
 あまり深くは考えたくないけど……ちょっと分かんないことばかり。

 
――side?――

「あ〜……だるい」

 模擬戦監修の疲れというか何かがドバっと出てきたのか、凄くだるい。
 機動六課の子達を送るためにガジェットと戦闘して、上手く捌いたけど。問題がその後に来たんだ。六課の子たちと合流して色々話とか聞きたかったのに、戦闘の結果とか、ガジェットの残骸集めるってだけなのに、うちの部隊の消耗が凄くて、結局ほとんど俺一人でやる羽目になった。
 幸い、動ける人達が助っ人でやってきてくれたのはありがたい事だったが、やっぱりガジェットって中々脅威だな。
 本当なら、お礼とかいいたかったし、無事に引けたとかそういうこと聞くことが出来なかった。
 
「……って、いかんいかん。これが終われば休みだ。こんな事で台無しにしちゃ勿体ない」

 柄にも無く、イライラしてしまうけど直ぐに切り替える。
 他の小隊の面子は、対ガジェット戦の演習に参加とのこと。なんでも機動六課に負担を掛けすぎたからって、そう考えるのは中々良い事だと思う半面。改めてあの子らのポテンシャルの高さに舌を巻く。あれでまだBランク帯だっていうんだから、先が明るいわ−って。
 うちもそこまで弱くはないが、あまり交戦経験がないのが祟ったなーと。

 俺も参加だったらアドバイスとかしたけど。やること有るし、明日休みだし……とりあえず目の前の仕事を終わらせましょうかね。
 よし、そうと決まれば。

「さっさと報告終えて、仕事を片付けます……か〜」

 これからの予定を立てて、軽く背伸びをしながら呟いてみる。一人部屋だからいいけど、誰かいたら、絶対におかしな人とか思われそうだな。
 さぁ、隊長室へ参りますか!


 ――――――


「は、異動? このタイミングでですか?」

 目の前に隊長がいるにもかかわらず、思わず何言ってんのといった感じで、聞き返してしまった。
 正直、この部屋に入ったと同時に、隊長が良い感じに笑ってたから何となく嫌な予感はしてた。うん。
 そして、色々許可がほしいんですけどっていうよりも先に。一言。「……機動六課に異動なんだけど、いい?」なんて聞かれてしまった。いいも何も多分もう決まっていることなんだろうと、半分くらい諦めてるけどね。
 そして、その隊長――もとい、元上司のティレット・ラートゥスさんはと言うと。

「……うん。ただ、いくつか理由を聞いてくれると有難いんだけど?」

「……え
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