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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第1話 始まり
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は正直、なのはさんのもとで強くなったって思っていたけど、途中で現れたあの黒髪が自分達よりも強くて、判断能力も高いということに気づいてからは、正直疑問しか残らなかった。

「あ〜……多分ある程度伝わっていると思いますけど、模擬戦やっていたんです……。その内容がうちの部隊に入ってきた新人の子達の対抗戦だったんですよ。それが安全が確保されたという知らせを受けての行動だったんですが……」

「……はぁ」

 内容としては何となく理解できるけど、それでも腑に落ちない点がいくつかあるし、正直そんな理由だと思いたくない。

「本来ならうちの部隊の上の人達も付くはずだったですが、タイミングが悪く、殆ど他の部隊の要請で駆り出されていたんです。そして、今回たまたま残った人が数人にて、戦闘に参加してもらったんですが。ガジェットと初めてという方が多く。ぶっちゃけると対応できて、尚且つ指示を出せていたのが一人しかいなかったんです」

「あ、それがあの黒髪の人なんですか?」

 そこまで聞いてようやく納得できた。なるほど、あの黒髪の男はそこそこ階級が高くて、強い人なんだと。だけど、帰ってきた答えは。

「はい。そうなんですが……あの人は、多分名乗ったと思いますけど。階級は空曹で、魔導師ランクはA-です。そして、今回動けた人たちの中で一番階級が低くて、一番ランクも低いんですよ。それでも指揮能力等が高くて、下手な尉官よりも遥かに頼りになるんですけどね。うちの部隊でも、彼より上なのに、指揮について教えてもらってる方もいますし」

 ……空曹? A-? 一番低い? ……は?

「え? えぇぇ!?」

 予想していた答えと違う上に、ランクが一つ上だということを聞いて、本気で驚いた。スバルやエリオ達も同じようで同じように驚いてる。正直予想していた階級はあっていたけど、何より驚いたのがランクが私達より一つ上だという点だ。何でA-で、あんなに手慣れてたのよ? 
 その事について、質問しようとしたら、目の前にいたあの人――もとい、カナタさんの目の前にモニターが突然開いて、そして。

『すいません、カナタ一士。色々確認作業を取りたいので至急戻って下さい』

「あ、はい。了解です」

 そう言うと、直ぐにモニターが閉じて、コッチを向いた。

「というわけなので、申し訳ありませんが、私はコレで戻りますね」

「あ、いえ、そんな」

「気になさらないで下さい。今回は本当に有難う御座いました。それでは、失礼します。近いうちにお礼の品でも送らせて頂きますね。では!」

 そう言って、ペコリという音が聞こえそうな位頭を下げてから、元きた道を走っていった。そしてふと思う。結局あの黒髪の人の名前は分からずじまいだったという事に。

 ……それにして
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