暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第1話 始まり
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れているはずですが?」

 ため息混じりに話す隊長の言葉をただ、静かに耳にし、率直な疑問を投げかける。隊長も困ったように眉間に皺を寄せて、言葉を口にする。

「そう。本来ならば。外部からならまだしも、管理局内部の人物による、ロストロギアの不正持ち出しも考えられる……でも、もう一つの発見と繋がるとなると、厄介なことになるかもしれない」

「もう一つのは……いったい何なんですか?」

「ご丁寧に内部基盤に、そのガジェットの制作者の名前が付けられていたの。その名は……ジェイル・スカリエッティ」

 先程からいじっていた手元のパネルを操作が完了し、少年の前にガジェットの内部の写真を写したものを少年に見せながら話を勧める。

「……ジェイル・スカリエッティ? あぁ……あのプロジェクトFの元を作った人で、造魔導師計画と戦闘機人計画の人。この部隊のターゲットの一人だったと思いますが?」

「そう、スカリエッティが動きが確認されたのと同時に、うちに子達にも、ナンバーズ達と遭遇したって言うのが出てきたの」

「ナンバーズ?」

「そう。彼女らが動き出した以上、管理局に何かしら手を回すと思うの……そのために、あなたは異動になったの。ナンバーズについては、この資料を確認しなさい」

 再び手元のパネルを操作し、少年の前にモニターを展開する。
 少年の前に映し出されたモニターには、青いスーツを身につけた銀髪の少女のような人物が映し出され、ソレを少年は見ながら、

「……了解しました。そして、その異動先というのは?」

「感づいてるとは思うけど。機動六課だから」

 ニコリと笑みを浮かべながら、移動先を告げる老婆の……いや、隊長の言葉に、目の前の少年は一瞬固まったものの、直ぐに落ち着きを取り戻し、隊長の顔を見るが、その顔は少しだけ呆れてるようでもあった。

「……どうせ断れないんですよね?」

「えぇ、そうよ」

「……しかし、わた……自分はここ以外を知りません。それでもですか?」

「えぇ。だからあなたに行ってもらうの。
 そして、表向きのあなたは武装隊出身で階級は空曹、そして魔力ランクは総合AAA、能力リミッターでAランクまで下げるから。
 それに、あなたの憧れの人というか、あの教導映像の人達も居るわよ」

「……は?」

「えぇ……あと名前もそのままね」

 ニコッと部隊長が笑うのに対し、少年の方は固まったまま動かない。
何かを言おうとするが、まだ固まっていないらしく小さく呻く。

「心配しなくても、武装隊にもあなたの名前が登録されていて、任務でほかの世界に行ってたって事になっているから」

「……え、い……や、あの……」

「そうね。後は六課でのあなたの任務は、ジェイル・スカリ
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