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レーヴァティン
第百十話 都に移りその七

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「まずは都に入る」
「そうされますね」
「それからまたことを進める」
「敵の数は四万であります」
 峰夫が敵のことを言ってきた。
「そしてであります」
「近江と山城の境にだな」
「兵を集めているであります」
 その四万の兵をというのだ。
「そしてであります」
「俺達を迎え撃つか」
「その様であります」
「ならだ」
「はい、それならでありますな」
「伊賀からも攻めるが」
「それで惑わしつつ」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「俺達主力はな」
「都を拠点としてでありますな」
「近江に兵を向けてだ」 
 そしてというのだ。
「そのうえでな」
「攻め入り」
「戦う、そして敵を破れば」
 それからのこともだ、英雄は話した。
「まずは観音寺城をだ」
「攻め落として」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「そこを近江での拠点とする」
「そうするでありますか」
「水軍もそこに置く」
 大坂から淀川を上がって琵琶湖に入れる彼等もというのだ。
「そしてだ」
「そのうえでありますな」
「そうだ」
 まさにと言うのだった。
「近江を腰を据えて攻める」
「それでは」
「今から出陣してだ」
 英雄はさらに話した。
「都に入る」
「都ならね」
 今度は桜子が応えた。
「本当に拠点におあつらえ向きだね」
「近江を攻めようと思うならな」
「本来は守る場所だけど」
「大都市で兵糧や武具も集めやすい」
「商人も多いしね」
「だからだ」
 近江を攻める時はというのだ。
「あの街は拠点になりやすい」
「だからここはだね」
「拠点にする」
 近江攻めのそれのというのだ。
「若し敗れてもだ」
「都から補給を受けて」
「そしてだ」
 例え敗れてもというのだ。
「また戦う」
「そうするね」
「その時はな、戦に勝敗は常でだ」 
 そしてというのだ。
「敗れる時もあるが」
「肝心なのはね」
「敗れた時だ」
「その時にどうかだね」
「常に勝つとは思わないことだ」
 これもまた英雄の考えだ、戦に勝敗は付きものであり敗れてもすぐにまた戦えそして最後は勝つ様にすべきというのだ。
「決してな」
「だから都にだね」
「多くの兵糧や武具を集めさせている」
 まさに現在進行形でというのだ。
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