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ある晴れた日に
498部分:冷たい墓石その六
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冷たい墓石その六

「色々とね」
「それでコスプレもあるの」
「何が何なのかもう」
「カラオケ店じゃなくなってない?」
 五人が言うのも一理あった。しかし明日夢は強引にこう言ってしまったのだった。
「いいのよ、別に」
「いいって」
「そういうもの?」
「まずは売り上げ」
 実にシビアな言葉だった。
「そうしないとこっちも生活かかってるんだから。それにメイドだけじゃないわよ」
「若しかしてそのセーラー服とか看護婦さんとかスチュワーデスも」
「やってるわけね」
「これからどんどん導入するわよ」
 しかも本気であった。
「巫女さんだってあるしバドワイザーにコギャルにチャイナドレスに」
「まさかと思うけれどブルマーとかバニーはないわよね」
「流石にそれは」
「それはないわ」
 流石にそれはないというのだった。
「他には水着とかレオタードもね。それはないわよ」
「まあそれはそうよね」
「幾ら何でもね」
 五人はそれを聞いて幾分かほっとして胸を撫で下ろした。
「流石にね」
「そこまでやったら風俗だし」
「うちは風俗店じゃないから」
 その程度の分別はある明日夢だった。
「流石にそこまではしないわよ」
「けれど巫女さんっていうのは」
「狙い過ぎでしょ」
「今度やってみるわよ」
 明日夢はここでも本気であった。
「巫女さんデーね。事前に宣伝して」
「で、今日はメイドなの」
「それでやるのね」
「その娘に聞きたいのならそれよ」
 あらためてそれを告げる明日夢だった。
「どう?受けるの?受けないの?」
「ちょっと放課後まで待ってね」
 五人を代表して凛が彼女に答えた。
「放課後までね」
「その時までに決めてね」
「ええ、わかったわ」 
 明日夢の言葉にこくりと頷くのだった。
「それじゃあね」
「あと私も聞くから」
 明日夢もというのだ。
「あいつのこと気になるし」
「まあ様子見って言ってもね」
 奈々瀬はそのことは忘れてはいなかった。それで言葉にも出したのである。
「情報収集はいいわよね」
「っていうか全然オッケーじゃない」
 静華は奈々瀬の言葉をよしとした。
「敵を知り己を知ればよ」
「そうよね。じゃあいいわね」
「さてと。それじゃあ」
 咲は話が一段落ついたところで自分の席に座った。そうして鞄からおもむろに何かを取り出した。それは。
「ああ、アルバムね」
 凛はスカートのポケットから飴玉を取り出してそれを舐めながら言った。
「また写真揃ったのね」
「そうなのよ。ほら」
 咲が開いたページにはまず彼女達五人がいた。クラスの窓のところで仲良く並んで映っている。
「この写真おとついのだけれどね」
「ああ、これ上坂が撮ったやつじゃね?」
 春華は
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