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ある晴れた日に
497部分:冷たい墓石その五
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冷たい墓石その五

「そしてそこで」
「話を聞いてね」
「ただしよ」
 ところがここで明日夢が五人に対して言ってきたのだった。
「それには条件があるわよ」
「えっ、条件!?」
「条件って!?」
「一日だけアルバイトしてもらうから」
 こう五人に対して言ってきたのである。
「それでいいわね」
「アルバイトって」
「スタープラチナで?」
「ええ、そうよ」
 今度の明日夢の笑みは実に楽しげなものだった。
「それでいいわね」
「スタープラチナでアルバイトって」
「何ていうか」
「どんなのかしら」
 そう言われて微妙な顔になる五人だった。どうにも複雑な面持ちになっていた。しかもそれは五人共であった。それぞれそうした顔になってしまっていた。
「とにかくそれが条件よ」
「ううん、どうしよ」
「スタープラチナでね」
 五人はそう言われてその複雑な面持ちで話す。そこでまた明日夢が言ってきたのである。
「わかったかしら」
「わかったけれど」
「どうよ、それ」
「受ける?どうする?」
「止めとく?」
 止めようかという言葉も出される。どうにも判断がつきかねている状況だった。
「とりあえずは」
「けれどそれじゃああいつのことも聞けないし」
「そうよね」
「一体何者か」
 多少大袈裟な感じにもなってきていた。
「それもわからないし」
「まず聞かないと」
「まあ返事は放課後まで待つわよ」
 明日夢は期限をそこまでとしたのだった。
「放課後までね」
「まだ時間があるわね」
「そうね」
 それを聞いてまずは頷く五人だった。
「それまではね」
「じゃあどうしようか」
「それまで考える?」
「そうしようか」
 また話す彼女達だった。
「今はね」
「ちょっと考えさせてもらって」
「それじゃあここは」
 また話す彼等であった。その言葉には明らかに逡巡があった。
「待たせてもらうか」
「そうね」
 こう言い合って今は話を止めようとする。しかしであった。
 ここでまた明日夢が五人に対して言ってきたのであった。
「スタープラチナね」
「え、ええ」
「それでスタープラチナが?」
 またここで彼女の言葉を聞くことになった五人だった。
「何かあるの?今日」
「特別なことでも?」
「あれよ。ベイスターズが昨日大勝利に終わったからよ」
 明日夢は得意満面の顔で話すのであった。
「それで特別イベントがあるのよ」
「特別イベント?」
「何よそれ」
「だから。メイドでね」
 今度はメイドという言葉が出されてきたのであった。
「お店の女の子が仕事するのよ」
「メイドでって」
「それじゃああれじゃない」
 ここでさらに話す五人だった。
「まんまメイド喫茶っていうか」
「ス
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