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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica45旗艦ネレイデス攻略戦〜Tr?nen in der Tiefsee〜
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ートレスをきちんと使えれば良かったんだけど・・・」

そう言ってボロボロなメインユニットを撫でたすずかちゃん。武装端末は全滅みたい。ベルリネッタには予備の端末があるし、現在進行形で艦内の開発室にて開発用オートマタが別機を製造中だ。それでもここまで運用できた端末の破壊は気落ちを生む。

「みんな無事で何よりや。ううん、すずかちゃんのブースト魔法と、合流してくれたシャマルの治癒魔法のおかげで、私たちはこうしてまた言葉を交わすことが出来てる。ホンマにおおきにな、シャマル、すずかちゃん」

「はい」「うん」

「そやけどここで終わりやない」

はやてちゃんの視線が海面へと向く。ネレイデスは潜航中のようだけど、ガンマとオメガのシステム掌握戦が拮抗してるのか、一切攻撃を行ってこない。

「レイジングハート、セットアップ!」

武装端末を失った私は、“レイジングハート”をエクセリオンモードで起動させる。同じようにすずかちゃんとフェイトちゃんとヴィータちゃんも「セットアップ!」デバイスを起動させた。

『無事に体勢を立て直したようね。それぞれ自分が持つ最強の魔法を用意しておいて。ちゃちな射砲撃じゃ、装甲を撃ち抜けても撃沈までは至らない。ネレイデスはそれほどまでに頑強に造られた』

『無駄なことを言う。この僅かな拮抗に勝利するのは私だ。ガンマ、貴方の脳を焼き切ります』

『やってみなよ、脳無し。返り討ちだ。あぁでも、ちょっと拮抗を崩すキッカケが欲しいかも』

ブツっと通信が切れた後、『こちらフィレス。対艦チーム、射線データを送信するから、至急その場から離れて』って、フィレスさんから通信が入った。遅れて射線データってものがモニター越しに送られてきた。

「え、待って。射線って成層圏から伸びてきてる・・・!」

「まさか・・・!」

一応データに従って射線上より退避しつつ、遥か空の上を仰ぎ見る。そんな中でモニターから『発射5秒前・・・』ってカウントダウンが始まった。

『4、3、2、1、フォイア!』

――空対地レールガン(アンピプテラ)――

遥か空から海中のネレイデスへと向けて放たれて来たのは、目にも止まらない速さの4発の閃光。ソレらが派手に水柱を上げて海面に突入した。

『馬鹿な。バラストタンクに破損だと? このままでは・・・』

『カラドリウスの艦載砲(レールガン)、徹甲榴弾を使って撃ったのか。いいアイディアよ、どこかの誰か。さぁ、緊急浮上する。もう潜航は出来ない。スプリガン・・・装甲の方もウチが何とかする。ほら、最強の魔法の準備は出来た?』

ガンマの優しい声が私たちの間に流れる。ネレイデスの撃沈は即ちガンマの死を意味する。局員としてそれだけは出来ない。けれどガンマはネレイデスと一体化し
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