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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica45旗艦ネレイデス攻略戦〜Tr?nen in der Tiefsee〜
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射出された。それらはネレイデスの頭から尾――背骨に沿うように一直線に並んで、ふわっと浮遊した。

『まずい! 六課、急いで防御! 全力で!』

ガンマの切羽詰った声に、私は考えるより早く“フォートレス”3基を前面に逆三角形に配置して、さらにエネルギーシールドを展開しようとしたんだけど、オメガの『ドライブ』という一言の直後、4基の球体から強烈な衝撃波が発生して、「〜〜〜〜っ!」私たちは上空に吹き飛ばされた。

「ぅ・・・あ・・・?」

視界が点滅して、空と海がぐるぐると交互に映り込んでくる。錐もみ状態で宙を舞い、そして落下し始めてることを混濁する意識の中で理解した。

(あ・・・ストライクカノンとフォートレスが・・・)

今しがたまで装備してた武装端末が、見るも無残に粉々になってるのが見て取れた。

「・・・大丈・・・な・・・は・・・!」

落下していた体が止まる。首の後ろと膝の裏に腕が回されてるみたいで、誰かが私をお姫様抱っこして受け止めてくれたんだと判る。ありがとう、とお礼を口にしたんだけど巧く呂律が回らなかった。

(なんか・・・顔が熱い・・・?)

“ストライクカノン”も“フォートレス”も失って空いた両手で顔を触って、霞む視界の中で手の平を見ると真っ赤に濡れていた。それで頭から出血してるんだって判った。あと、私を抱き止めてくれたのは、シグナムさんっぽい。

――パワーブースト・スペルフォース――

――癒しの風――

そんな中で私を包むのは温かな青磁色の魔力。シャマル先生の治癒魔法だ。その強力な魔法のおかげで負っていたダメージがほぼ完治して、消費していた魔力も回復した。視界もバッチリ晴れて、シグナムさんの顔がはっきり見えるようになった。

「すまない、なのは。お前とフォートレスのおかげで、私とアギト、ヴィータは重傷を負わずに済んだ」

『ありがとう、なのは! 助かったよ!』

「わりぃ、なのは。平気か?」

「うん、大丈夫だよ、ヴィータちゃん。シグナムさんとアギトも無事に何より」

「なのはちゃん!」

「すずかちゃん! みんな!」

名前を呼ばれて振り向けば、シャマル先生と一緒に居るすずかちゃん、アリサちゃん達も無事そう。ただ、すずかちゃんとフェイトちゃんとトーレさんとセッテさんの手には、私と同じように武装端末の姿は無かった。

「あー死ぬかと思った〜。ザフィーラが咄嗟に護ってくれなかったら絶対死んでたね私」

「やめてよ、アリシア。そんな縁起でもないこと・・・」

「だけど実際、あたしもやばかったわ。あたしとフェイトは、すずかのフォートレスのおかげもあって撃墜には至らなかったけど、意識飛ばされてたし」

「うん。ありがとう、すずか」

「ううん。フォ
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