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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica45旗艦ネレイデス攻略戦〜Tr?nen in der Tiefsee〜
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・浮上している!? おそらく旗艦ネレイデスです、ご注意を!』

リュッチェンスからの通信に遅れること数秒。大きな影が海面に現れて、沈没中の戦艦5隻にぶつかりながら船首が海面から飛び出してきた。データには全長400mってあったけど、実際に浮上して私たちに見せ付けるその姿(シロナガスクジラみたいな形だ)はもっと大きく見えた。

『こちらリュッチェンス。ネレイデスより通信が入っています。対艦班の皆さんにも繋げます』

『・・・こち・・・イデス・・・管制・・・ンマ・・・』

私たちにもネレイデスからの通信を繋げてもらい、ノイズ交じりの言葉に耳を傾けようとした。若い女性の声で、リュッチェンスからは『生命反応1! 有人です!』との報告が入る。ルシル君からのデータには無かった情報だ。

対空エネルギー砲(キリム)、1番から6番起動』

≪マスター! ロックオンされています!≫

待機モードの“レイジングハート”から警告が出る。甲板の下部(尾ヒレの付け根部分)辺りにある三連装砲台24基のうち6基の砲門が私たちに向いて、ノイズ交じりの通信相手とはまた別の女性の声で『発射』の指示が出た。

「おいおい、そっちから声かけといて攻撃かよ!」

「クアットロ! シルバーカーテンが通用しなくなった今、お前は下がれ!」

「っ!・・・口惜しいですがトーレ姉様の言うとおり・・・。すずか、私はベルリネッタに帰還します」

「うん! ありがとう、ゆっくり休んで!」

6基の三連装砲から放たれる何百発のエネルギー弾を躱しつつ、“ストライクカノン”をネレイデスの巨大な艦体へと向ける。潜水艦が浮上すればいい的だってことくらいは、管制も解かってるはず。それを証明するために攻撃あるのみ。そして制圧して、管制を確保する。

「シュート!」

トリガーを引いて砲撃を発射。私に続いてすずかちゃんとフェイトちゃんとヴィータちゃんも「シュート!」砲撃を放った。装甲に穴が開けば潜航は出来ないはずだから、砲台の破壊より艦体へのダメージを狙ったんだけど・・・。

「砲撃が・・・」

「「「弾かれた・・・!?」」」

戦艦や空母の装甲も撃ち抜けた“ストライクカノン”の一撃が、バリアなんて張っていないただの装甲に弾かれた。でも呆けていられない。再びエネルギー弾が私たちを襲う。威力はすごいだろうけど誘導操作弾じゃなく直射弾だから、恐れることなく難なく回避。

「もう1度! 今度は全員、同じ場所に攻撃を! トーレとセッテは少し待機で!」

すずかちゃんの指示に従って私たち砲台組は、第2波攻撃のために射線確保に動く。そんな中、またノイズ交じりの通信が入った。

『・・・現ざ・・・闘中の・・う空戦りょ・・・お願・・・ウチを・・・沈め・・・』


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