第五十三話 おさづけの理その一
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第五十三話 おさづけの理
いよいよおさづけの理拝戴の時となりました、この時になって私はまずは詰所に入りました。そしてです。
詰所の事務所の窓口に行くと詰所の人達から言ってくれました。
「よし、じゃあね」
「はい、今からですね」
「うん、おさづけの着物出すから」
「それを着てですね」
「神殿に行くんだよ」
その時にというのです。
「いいね」
「はい、わかりました」
私も真面目に答えました。
「じゃあ早速」
「うん、千里ちゃんも遂にだね」
ここで詰所に住んでおられる大教会長さんの弟さんが出てこられました。
「ようぼくになるんだね」
「そうですね、何かです」
私は弟さんに応えて言いました。
「夢みたいです」
「高校も卒業だしね」
「大学にも受かって」
「そう思うと」
「本当に夢みたいです」
それが私の今の心境でした。
「あっという間でした」
「この三年間は」
「そうでした、入学した時は」
本当にその時はです。
「これからどうなるか不安で」
「仕方なかったんだね」
「そうでした」
本当にそうでした、あの時は。
「それがです」
「三年間長かったけれどだね」
「それでいてです」
おさづけの理を拝戴するその時になるとです。
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