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妖精さんは灰色の騎士さんを(性的に)襲う事を決意したそうです。
灰色の騎士さんはラインフォルト社の令嬢さんと初めての夜を過ごすそうです。
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side:リィン
「なんだか恥ずかしいわね……」
「そ、そうだな……」
俺はミシュラムのホテルの一室にアリサと二人きりになっている。
明日の相克の戦いの前に俺はアリサと結ばれることが出来た。だが明日の戦いで何が起こるか分からない、だからせめて悔いは残さないように今夜は彼女と過ごすことになったのだが……
「……」
「……」
お互いにどう切り出していいのか分からずにいるんだ、だからさっきから何も言えずに時間だけが過ぎていく状況に陥ってしまっている。
(こういう時に男が切り出すものなのに、どうして俺はいつも一歩を踏み出せないんだ!)
自分の後ろ向きな性格に嫌気がさしてしまう、折角アリサと結ばれることが出来たのにこれじゃあまりにも情けないぞ……!
「ね、ねぇ…リィン」
「な、なんだ。アリサ?」
不意にアリサが話しかけてきたのでちょっと慌てながらも返事を返した。
「本当に私を恋人に選んでよかったの……?」
「えっ……?」
「だって私はフィーやラウラみたいに戦闘面で貴方をサポートできないし、エマみたいに魔術やそういった方面でも何もできない。技術面もジョルジュ先輩やシュミット博士がいるし……私、貴方の役に立てることなんて何もできていないもん……」
「アリサ……」
アリサの瞳には確かな不安が浮かび上がっていた、きっと俺が何も言わないから不安にさせてしまったのだろう。
「ごめんな、アリサ……」
「あっ……」
アリサを抱き寄せると力強く抱きしめる、そして彼女に優しいキスをした。
「んっ……」
暫くそうしていたが、呼吸が苦しくなったので俺はゆっくりとアリサから離れる。
「リィン……?」
「アリサ、俺は君を役立たずなんて思ったことは一度もない。挫けそうになった俺がまた立ち上がれたのは君が側にいてくれたからだ。愛している、アリサ。俺とずっと一緒にいてほしい」
「リィン……嬉しいわ。私も貴方が好き……ううん、愛しています」
「アリサ……」
目に涙を浮かべて微笑みアリサ、俺は彼女の涙を指で拭うと真剣な表情で彼女の目を覗き込んだ。
「明日の戦い、俺は絶対に生きて帰ると誓うよ。もしこの戦いが終わったら……俺と結婚してほしい」
「うん……!」
アリサは心から嬉しそうに笑ってくれた。すると彼女は目を閉じて唇を突き出してくる、俺は彼女の意図を理解して再びキスをした。
最初は軽く触れあう程度にキスをしていたが、アリサが俺の唇を舌でペロッと舐めてくる。俺も軽く舌を出して先端を触れ合わせていく。
何度も唇を重ね合い甘い時間が過ぎていく、二人きりの部屋に
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