暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第7章:神界大戦
第210話「洗脳と抵抗」
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除けるように弾き、バインドは魔力弾で破壊しておく。
 魄翼はむしろ足場にし、加速。最後に転移魔法を併用して肉薄に成功する。
 転移と同時にアロンダイトを振るい、障壁を破壊。
 追撃で昏倒させようとして……

「……まぁ、そう簡単にいきませんか」

「甘い、です」

「そうでしょうか?結構いい線行ったと思いますよ?」

 追撃の攻撃は、ユーリが手に纏った魔力によって防がれた。
 武器を持たないユーリは、普段は魄翼が武器となっている。
 だが、それでも肉薄されると武器として成り立たなくなる。
 そのため、ユーリは不定形な魔力をそのまま武器として扱った。
 剣や鞭のように鋭く、それでいて斧のように重い威力を誇る。
 そんな魔力を手に纏わせ、鞭のようにサーラの一撃にぶつけて相殺していた。

「さぁ、サーラも共に行きましょう、イリス様の下へ」

「お断り、です!」

 鍔迫り合う剣と魔力が弾かれ合い、衝撃波が迸る。
 返す刃は障壁によって逸らされ、囲うように魔力弾と魄翼の追撃が迫る。
 サーラはそれを身を捻り、魔法陣を足場に跳ぶ事で回避する。
 しかし、間合いは離れ、仕切り直しとなってしまった。

「(……時間は掛けられませんが、やはり無力化しない事にはどうしようもないですね)」

 武器を構え直し、サーラはユーリを見据える。
 劣勢に劣勢を重ねた状況なのは理解している。
 その上で、サーラはユーリを今無力化する事に全力を注ぐと覚悟を決めた。















「っづぁっ!?」

 振るわれた刀と、囲うように放たれた霊術。
 それを、鈴は辛うじて凌ぐ事に成功する。

「予備動作なしに二人を操るだなんてね……出来てもおかしくない、そう分かっていたとしても信じがたいわ、これは……!」

 対峙するのは、洗脳を受けたとこよと紫陽。
 幽世の住人である二人は、“闇”側の住人だ。
 であれば、“闇”を支配するイリスにとって、洗脳するなど造作もなかった。

「(他は他で精一杯。唯一手が空いていたアリシアすら、妨害を受けているのね)」

 はやて達と別れた後、アリシアは他の神によって足止めを食らっていた。
 厳密に言うなら、蹂躙の如き攻撃に耐え凌いでいる状態だった。
 これでは、鈴は誰の助力も得られない。

「私だけで二人を相手って……厳しいわね……」

 神界の法則があるからこそ、鈴は“厳しい”で済んでいる。
 “負けない”と言う“意志”を抱く事で、敗北だけはしないからだ。
 ……尤も、勝つ事も出来ないのだが。

「ッ……!」

 とこよに肉薄される。振るわれる刀を何とか受け止めるが、横から霊術を食らう。
 直撃は避けたが体
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