第7章:神界大戦
第210話「洗脳と抵抗」
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息を吐いて納得する。
「わかったわ。……じゃあ、せいぜい邪魔をさせないようにしないとね……!」
サーラとユーリを隔離するように結界が張られ、その周りに二人が陣取る。
“近づけさせない”。そんな確固たる“意志”を以って、二人は戦闘に入った。
「ふぅ……!これで、二人きりですね。ユーリ」
結界内では、魄翼を弾き切ったサーラが一度間合いを取ってユーリに語り掛けていた。
「奇しくも1000年前と同じですね。海の上で戦った以前と違い、1000年前同様本当に一対一です。……今度も、貴女の“闇”を打ち砕いてみせましょう」
「サー、ラ……私、は……」
「目を覚ましてください、ユーリ!貴女は、私達はこんな事をするためにここまで来た訳ではないでしょう!?」
僅かながらにでも見せる正気。好機と見てサーラは説得の言葉を掛けるが……
「私達、は……神界に……邪神イリスを……」
「ッ……!」
刹那、一対の魄翼と砲撃魔法がサーラを襲う。
砲撃魔法は身を捻り躱し、魄翼をそのまま二連撃を放つ事で相殺した。
「邪神イリス様の、心赴くままに……」
「くっ……言葉だけでは無理ですか……!」
相手は神すら洗脳する神だ。さらに、ユーリははやて達よりも洗脳の効果が強い。
言葉だけでは洗脳を解除できるはずがなかった。
「ならば……力尽くで止めます……!」
再び振るわれる魄翼を弾き、サーラは一気にユーリへと肉薄した。
振るわれたアロンダイトは障壁に阻まれるが、続けざまに放った蹴りが障壁を砕く。
直後、追撃可能にも関わらずにサーラはその場から飛び退く。
この時、ユーリはバインドを仕掛けており、サーラはそれを回避したのだ。
「ッッ……!」
狙い撃つかのように砲撃魔法の嵐が放たれる。
元より砕け得ぬ闇によって無限の魔力を持つユーリ。
簡単には凌げない威力の砲撃魔法を連射する事など造作もない。
対し、サーラも負けじと砲撃魔法を躱し、逸らす。
逃げ場を塞ぐように弾幕とバインドが展開され、サーラはその中を駆ける。
片や無力化のために接近しようとし、片やそれを防ごうと弾幕を張る。
小手先の技術など霞んでしまう程の激しい攻防を繰り広げる。
「(やはりそう簡単には近づけませんか。正攻法は難しい……となれば、彼の戦法を参考にさせてもらいましょう)」
正面からぶつかり合えば埒が明かず、消耗するだけだと察したサーラ。
そこで、優輝の戦い方を参考にして、動きを変える事にする。
「(最低限の攻撃のみ弾き、突貫。とにかく、前へ!)」
砲撃魔法を逸らし、それを滑るようにそのまま肉薄。
魔力弾は魔力を纏った手で払い
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