第7章:神界大戦
第210話「洗脳と抵抗」
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するために使う予定だった術式だが、とこよと紫陽の協力で、より効果の強い術式として完成した。
そんな霊術を、アリシアははやて達に対して発動させる。
「これなら、どう?」
「……ん、頭痛がなくなったわ。ありがとうなぁ、アリシアちゃん」
「抵抗されたら意味がないって弱点があるけどね……さて」
改めて、アリシアは周囲を見渡す。
包囲は相変わらず。妨害を受けなかったのは、辺りに残る魔力の残滓から、クロノやユーノ、他のメンバーが何とかして妨害していたのだろう。
だが、それがなくなった今、アリシア達に攻撃が加えられる。
「ここからが本番だよ!私は他の洗脳された人を浄化してくる。任せてもいい!?」
「大丈夫や!王様もええな!?」
「誰にものを言っている!ええい、ちびひよこも早く行けぃ!」
「ちびっ……!?なんてあだ名なの!?ああもう、任せたよ!」
慌ただしくも迅速に行動する。
はやて達は戦闘態勢に。アリシアは他の救援に。
真っ先にシュテルとレヴィ、ヴィータが魔力弾と砲撃を放ち、“道”を作る。
そこをアリシアが通り、見事に他の場所へと向かわせた。
「……さて、劣勢がさらに劣勢になったけど……王様、なんかいい案ないか?」
「……小鴉こそ、そ奴らの主と言うのなら、案の一つや二つ、出して見せよ」
残ったはやて達は、互いに背中合わせになるように、包囲を警戒する。
不敵な笑みを浮かべ続けるはやてとディアーチェだが、その頬には冷や汗が流れていた。
「ぅ、ぁああああああ!!」
「ふっ……!」
魄翼が振るわれる。それを、サーラがアロンダイトで切り裂く。
一進一退。かつての戦いの時と違い、サーラも自身の体に慣れていた。
それでも互角の域を出ないが……
「っ、近づけない……!」
「助太刀は無用です!貴女達は周囲の妨害を阻止してください!」
アミタとキリエが、そんなサーラを手助けしようとする。
しかし、当の本人であるサーラがそれを断った。
千日手……否、ややサーラが不利であるはずの戦闘であるというのに、サーラは自分一人で十分だと言い切ったのだ。
「で、でも……」
「邪魔が入らない……それが何よりも助かる“手助け”です!」
「……行きますよ、キリエ……!」
渋るキリエに、アミタが催促する。
「お姉ちゃん!?」
「あの人なら大丈夫です!誰よりも、ユーリを大切にしている人ですから……!」
何も根拠にならない、納得のいく言葉ではないのかもしれない。
しかし、それだけ彼女の“想い”は強いのだと、アミタの瞳がそう言っていた。
それを見て、キリエも溜め
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