暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第7章:神界大戦
第210話「洗脳と抵抗」
[2/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


 すずか一人なら二人で抑え込まなくても、アリサ一人で相手に出来る。
 対し、他の神々は複数人でないと相手すら出来ない。
 そう考えれば、アリサ一人の方が効率はいい。

「行きなさい」

「……任せたよ!」

 完全に納得いかないとはいえ、理解したアリシアはその場を離脱する。
 アリサはそれを見届け、改めてすずかと対峙する。

「……全ては……イリス様の、ため……」

「(うわ言のように……まだ洗脳が定着していない……?すずかも、抵抗しているのかしら?……いえ、今はそんな事関係ないわ)」

 フレイムアイズを構え、刀身に炎を纏わせる。
 すずかもスノーホワイトをトライデントの形にして、冷気を伴いつつ構える。

「邪魔者は……排除する……!」

「ッ……!」

 身体能力はすずかの方が上だ。
 だが、反射神経と咄嗟の判断ならアリサも負けていない。
 一気に間合いを詰められ、振るわれた槍の一撃を、アリサは受け止める。

「目を覚ましなさい……すずか!!」

 力負けする所を、槍を逸らすことで凌ぐ。
 直後に氷の霊術がアリサの足元から発動するが、アリサは飛び退いて躱す。
 同時に炎の霊術をばらまき、反撃する。

「(とにかく、すずかを止める!)」

 洗脳されて、本望じゃない行動をさせられている。
 そんなすずかを、アリサは当然のように見ている事は出来なかった。

「(速い……でも、これぐらい……!)」

 全体的に身体能力のスペックが高いすずかは、かなりの速さでアリサと斬り結ぶ。

「っづぅ……!」

 槍の穂先で僅かに剣が上に弾かれ、間髪入れずに爪による一撃が迫る。
 すぐさま剣を盾にしたが、爪に氷を纏わせ強化していたのか、想像以上の威力だった。
 踏ん張り切れずに後退するが、すぐにその場で剣を薙ぎ払う。

「っぶないわね……!」

 炎を纏わせた一撃によって、仕掛けられていた霊術……氷血旋風を凌ぐ。
 すぐさま今度はアリサが間合いを詰め、攻勢に出る。

「(総合的に見れば、すずかの方が強い。身体能力や戦い(こっち)の才能とかのポテンシャルは、すずかの方が上だものね。……でも!)」

 再び斬り結ぶ。穂先が剣を逸らし、返す刃が穂先を逸らす。
 だが、拮抗はすぐに崩れた。
 穂先が僅かに剣を弾き、続けざまに振るわれた柄がさらに剣を大きく弾いたのだ。
 大きな隙を晒し、そのまま一回転した槍の穂先がアリサに迫る。

「だからって勝てると思わないで!」

「ッ……!?」

 その瞬間、アリサの空いた片手に炎が収束する。
 その中心には一枚の御札。それを核として、炎の剣が作られる。
 そして、その剣が逆に槍を弾き返した。

「さ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ