第7章:神界大戦
第210話「洗脳と抵抗」
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」
すずか一人なら二人で抑え込まなくても、アリサ一人で相手に出来る。
対し、他の神々は複数人でないと相手すら出来ない。
そう考えれば、アリサ一人の方が効率はいい。
「行きなさい」
「……任せたよ!」
完全に納得いかないとはいえ、理解したアリシアはその場を離脱する。
アリサはそれを見届け、改めてすずかと対峙する。
「……全ては……イリス様の、ため……」
「(うわ言のように……まだ洗脳が定着していない……?すずかも、抵抗しているのかしら?……いえ、今はそんな事関係ないわ)」
フレイムアイズを構え、刀身に炎を纏わせる。
すずかもスノーホワイトをトライデントの形にして、冷気を伴いつつ構える。
「邪魔者は……排除する……!」
「ッ……!」
身体能力はすずかの方が上だ。
だが、反射神経と咄嗟の判断ならアリサも負けていない。
一気に間合いを詰められ、振るわれた槍の一撃を、アリサは受け止める。
「目を覚ましなさい……すずか!!」
力負けする所を、槍を逸らすことで凌ぐ。
直後に氷の霊術がアリサの足元から発動するが、アリサは飛び退いて躱す。
同時に炎の霊術をばらまき、反撃する。
「(とにかく、すずかを止める!)」
洗脳されて、本望じゃない行動をさせられている。
そんなすずかを、アリサは当然のように見ている事は出来なかった。
「(速い……でも、これぐらい……!)」
全体的に身体能力のスペックが高いすずかは、かなりの速さでアリサと斬り結ぶ。
「っづぅ……!」
槍の穂先で僅かに剣が上に弾かれ、間髪入れずに爪による一撃が迫る。
すぐさま剣を盾にしたが、爪に氷を纏わせ強化していたのか、想像以上の威力だった。
踏ん張り切れずに後退するが、すぐにその場で剣を薙ぎ払う。
「っぶないわね……!」
炎を纏わせた一撃によって、仕掛けられていた霊術……氷血旋風を凌ぐ。
すぐさま今度はアリサが間合いを詰め、攻勢に出る。
「(総合的に見れば、すずかの方が強い。身体能力や戦いの才能とかのポテンシャルは、すずかの方が上だものね。……でも!)」
再び斬り結ぶ。穂先が剣を逸らし、返す刃が穂先を逸らす。
だが、拮抗はすぐに崩れた。
穂先が僅かに剣を弾き、続けざまに振るわれた柄がさらに剣を大きく弾いたのだ。
大きな隙を晒し、そのまま一回転した槍の穂先がアリサに迫る。
「だからって勝てると思わないで!」
「ッ……!?」
その瞬間、アリサの空いた片手に炎が収束する。
その中心には一枚の御札。それを核として、炎の剣が作られる。
そして、その剣が逆に槍を弾き返した。
「さ
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