こーひーぶれいく
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【四コマ漫画風小説 魔法使いのはるなさん】
1
異空の地に、治奈とカズミが立っている。
奥には二体のヴァイスタがぶっ倒れており、アサキと成葉が「いそげー」「復活しちゃうー」などと慌てたように昇天させようと手を翳している。
「ヴァイスタ早倒し対決、あたしの圧勝! それじゃあ……一週間、広島弁禁止!」
カズミがにやり笑みを浮かべて、人差し指を立てた手を治奈へと突き出した。
「えーーーーっ!」
治奈が、不満げに声を荒らげる。
2
『そして翌日』
「それはそうじゃろ、じゃのうて……それは、そうだと思うなあ、わたし」
教室で、正香と標準語で会話をしている治奈、の近くで、
わははは!
ぎゃははは!
成葉とカズミの二人が肩組み合い指を差し、大笑いだ。
「関東の女は、自分のことソレガシとかいうんだぞお」
カズミ嘘八百である。
3
『三日後』
「おい治奈あ、お好み焼きくせえぞおおお」
教室で、カズミが下敷きパタパタ治奈のことをからかっている。
「じゃかまし……そ、そ、そうかなあ、気のせいだよお」
「治奈ちゃん、無理しない方がいいよお。ストレスでやつれてきてるよおお」
心底心配な表情でおろおろとしているアサキ。
4
『そして一週間後』
「ねえねえみんなあっ、柏に遊びに行く約束してたじゃん? あたしだけっ家で寝ててもいいかなあ?」
可愛らしい喋り方だが掠れに掠れた声で顔はげっそりミイラ。吹けば飛ぶよなガリガリな身体を槍を杖になんとか支えている。
という治奈の前にカズミが頭を地に擦り付け土下座している。
「すまんかったあ! もう広島弁に戻ってくれえええい!」
「ひろひまべんってなあにい? あたしむずかしいこと分かんなあい」
― 完 ―
【四コマ漫画風小説 魔法使いのかずみさん】
1
帰り道の公園。
「よよっよあけのっ、そっ空がっ、ああっあかねろのこどもを、ま、ま、まとてっ」
顔を真っ赤にしながら、アサキが一生懸命よく分からない言葉を発している。
手前で、カズミと治奈が小声で話している。
「あいつ、なにやってんだ?」
「発表会の練習で恥ずかしい思いしないよう、練習の練習をしてるんじゃと」
2
「アサキい、人に見られていると思うから緊張するんだ。カボチャだと思えばいいんだよ」
「おーーーっ、なるほどっ。カズミちゃんもたまにはいいこというなあ」
まさか初めてその言
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