第二章
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「運動不足だと」
「なるのね」
「そうみたいよ」
「私達三人共パートしてるけど」
京香が言ってきた、三人共それぞれスーパーやコンビニやドラッグストアで働いてもいるのだ。この辺りも主婦らしいと言うべきか。
「まあ身体はね」
「動かしてるわね」
「パートも結構ね」
これはこれでとだ、京香は瑞希に話した。
「運動になるから」
「それでよね」
「運動してると言えばしてるわね」
「お金も儲けてね」
「それならそれでいいけれど」
運動の方はというのだ。
「座ってもいないし、けれど」
「コーヒーの飲み過ぎはね」
「後肝心のそれで」
パートの仕事でというのだ。
「それぞれ腰とか膝とかね」
「肩もね」
「痛めてるから」
「全部いいとはならないわね」
「どうもね」
「本当に膝とかどうすればいいのかしら」
望美は自分の悩みから言った。
「結構困るのよね」
「そうよね、肩もね」
瑞希は瑞希で自分の悩みから望美に応えた。
「身体の関節とかね」
「そうした大事な場所が痛いとね」
「本当に困るから」
「そこを何とかするのがね」
「困るのよね」
「これがね」
三人で喫茶店でこうした話をしてそれぞれのパート仕事が終わるかこれから行く前の一時を過ごした。そうしてだった。
三人は彼女達が住んでいるマンションに帰る途中に古いお寺の横を通った、するとその時にだった。
三人はお寺の入り口で目鼻ががなく顔には口だけがある黒髪の女を見た、女は寺の入り口で尼僧の格好をして掃除をしていた。
その明らかに妖怪と思われる女を見てだ、まずは望美が言った。
「あれのっぺらぼう?」
「のっぺらぼうはお口もないわよ」
瑞希がすぐに突っ込みを入れた。
「もう何もかもね」
「あっ、そうだったわね」
「まあのっぺらぼうは驚かすだけで」
今度は京香が言った。
「何もしてこないけれど」
「お昼でも妖怪出るの?」
望美は今度はこんなことを言った。
「妖怪出るのは夜なんじゃ」
「そりゃお昼も出るでしょ」
京香は望美のその疑問にあっさりとした口調で返した。
「私達だって夜出歩くし」
「それもそうね」
「それにね」
京香は望美にさらに言った。
「私達三人共驚いてないわね」
「そういえばそうね」
「そうよね」
「というか妖怪って漫画やアニメでいつも見るし」
瑞希は三人が明らかに妖怪としか思えないその女を見ても驚かない理由を述べた。
「うちの子供毎週妖怪のアニメ観てるし」
「うちの娘もよ」
「うちの双子の子達もよ」
京香と望美はこのことは瑞希と同じだった。
「男の子二人共ね」
「あの妖怪と時計のアニメ好きなのよね」
「うちの子観ないと駄目だし。だったら」
それならとだ、
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