第一章
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Teen age blue
何となくだった、私は今憂鬱な気持ちだった。それで一緒にいた友達にこう言った。丁度学校を出た時だった。
「何処か寄っていかない?」
「何処かって何処によ」
「何処でもいいわ」
正直あまり考えていない、それでこう答えた。
「とにかく賑やかで楽しめるね」
「そうしたところに行ってなの」
「気持ちが晴れないから」
実は朝起きた時からだ、どうにも気が晴れない。何かどうにもだった。
それでだ、こう友達に話した。
「思いきりね」
「気晴らしがしたいのね」
「何処かない?」
友達に顔を向けて尋ねた。
「何処かね」
「身体動かせば違うけれど」
「今日部活ないでしょ」
私はソフトボール部だ、私が所属している部活は練習が激しくてとにかく身体を動かす。走ってサーキットトレーニングをして素振りをして守備練習をしてだ。その結果県内の高校のソフトボール部ではかなり強い。
けれどだ、今日はたまたまだ。
「だからね」
「そっちもなくて」
「何かね」
本当にだ。
「気晴らしをしようにもね」
「困ってるのね」
「身体を動かすと確かに気が晴れるわ」
汗をかくとだ、それでかなり気が晴れる。考えてみれば私が普段すっきりした気持ちでいるのも部活で汗をかいているからだ。
それでもだ、今日はとにかくだ。
「それもないから」
「余計に困るのね」
「何かいい気晴らしの方法ないかしら」
「じゃあね」
友達は私にあらためて提案してきた、二人で校門を出ていよいよ帰路についている。
「プール行く?」
「プール?」
「そう、プールに行ってね」
そうしてとだ、友達は私に話してくれた。
「思いきり泳いで」
「それで身体を動かして」
「そうしてね」
「すっきりしたらどうかっていうのね」
「実はいいプール知ってるの、しかもそこサウナとかお風呂もあるから」
こちらもあるというのだ。
「プールの後でお風呂に入って」
「余計にすっきり出来るのね」
「千円で入ったらどっちもいけるから」
プールもお風呂もというのだ。
「お得よ」
「そんな場所あるの」
「隣の駅前にね」
学校の最寄り駅の隣の駅にというのだ。
「そこにね」
「近いわね」
「しかも水着レンタル出来るから、タオルもね」
「余計にいいわね」
「そこ行く?」
「そうね」
少し考えてからだった、私は友達に答えた。
「それじゃあね」
「ええ、じゃあ行きましょう」
プール、そしてお風呂にとだ。私は友達について行くことにした。
二人で普段の帰り道とは逆の方向に行った、そしてだった。
その駅前で降りて案内されたその場所に行った、そこは大きなスポーツジムでシンプルだけれ
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