救いの夢から償いの未来へ
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いうことだ。それについて言及するのは、野暮というものだろう。
「……ありがとう、四葉」
「いいんだよ。それは君の旅が終わってからでも、ゆっくり聞かせてくれ」
「そうね。じゃあ巡、明季葉。出ましょう。まだ意識が戻ったばかりだからあまり長居はしない方がいいわ」
「あっ、そっか。またね、四葉さん!」
「……失礼します」
巡と明季葉が先に出ていき、涼香も続いて行こうとする。その背中に、四葉は最後にこう声をかけた。
「また会おう。僕の一番の友よ」
「ええ、いつでも会いにいくわ。四葉は私の……一番の、友達だから」
四葉は平然を装って。涼香は照れくささを隠せずに。ずっと久しぶりに交わせた友としての言葉。もう二人はライバルでも、騙し偽った怨敵でもない大事な友人として生きていける。二人の人生にこれから何が待ち受けていようとも、それだけは変わることはないだろう――
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