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レーヴァティン
第百十話 都に移りその二

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「手を打っていきましょう」
「ではな」
「忍の者をよおさん送って調べさせてる」
 耕平も言ってきた。
「詳しいことはもうすぐわかるやろ」
「そうだな、ではな」
「ここはやな」
「忍の者が戻って来るまでにな」
「讃岐と阿波にやな」
「人、そして兵を送るならだ」
「送るな」
「今のうちにな、そして」
 英雄はさらに言った。
「出陣の準備もな」
「進めるんやな」
「播磨や但馬、そして四国の国境や伊勢と尾張のそこにも兵は置くが」
「もう主力はか」
「十万、いやもっと出せるな」
「若しさぬきと淡路も手に入りますと」 
 良太が言ってきた。
「丹後、但馬もですが」
「確か十四万はだな」
「動員出来る様になります」
「国境やそれぞれの城の詰めに置く兵を置いてだな」
「それだけになります」
「それだけの兵で近江に入るか」
 英雄は良太に鋭い声で応えた。
「そうするか」
「そうすればです」
「敵もだな」
「敵わないかと」
 その大軍の前にというのだ。
「まさに」
「そうだな、しかしだな」
「やはり戦は数と装備と」
「補給だな」
「貴方が言われる通りです」
「だからその数もだな」
「それだけ動かして」
 十四万もの大軍をというのだ。
「近江から越前、若狭をです」
「一気にだな」
「手に入れましょう、ただ」
「ただ、何だ」
「どうもです」
 ここでだ、良太は眉を曇らせた真剣な顔になってだった。英雄に対してこうしたことも話したのだった
「一つ問題が出てきました」
「人が足りないな」
「はい、私達十三人だけではです」
「治めるにも戦うにもな」
「手が足りなくなってきました」
「だからだな」
「治め戦う仕組みは造っていますし」
「そこに人を入れていくか」
「特に高位の者を」
 その彼等をというのだ。
「置いてです」
「治め戦う様にしていくか」
「そうしていくべきかと」
「そうだな」
 少し考えてだった、英雄は良太の言葉に応えた。
「ここはな」
「そうされますね」
「そしてだ」
「よりよくですね」
「治め戦う様にしていくか」
「そうされますか」
「近江との戦が終わればな、これはと思う奴をな」
 優れた人材と見ればというのだ。
「迎え入れていくか」
「はい、それでは」
「その様にする、その前にな」
「近江に兵を進め」
「奴等を打ち破ってだ」 
「近畿の統一ですね」
「それを行う」 
 こう言ってだ、英雄は讃岐と阿波の併合を進めてだった。そうして近江への出陣も進めていっていた。
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