第一章
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究極の迷宮
ジュゼッペ=エチェニケとロムロ=アルゲダスは今はエチェニケの神託でペリーのイキトスに来ていた。
この街はこの世界でもアマゾン川の流れの交差点にある港街として栄えている、だが。
街に新たに出来たレジャー施設を見てだ、エチェニケはアルケダスに少し憮然とした感じでこんなことを言った。
「モンスターの管理はしっかりしてるみたいやが」
「それでもですね」
「街にダンジョンはな」
それを造ることはというのだ。
「どうもな」
「エチェニケさんは好きやないですね」
「それよりも」
エチェニケは自分の考えを述べた。
「街の外に出て」
「そこで冒険ですね」
「わしは野生児や」
エチェニケは自分の職業の話をした、職業の名前通り外で活動し獣の様に動き戦うことを得意としている。
「それでや」
「街でこうしたものを造るよりも」
「外に出た方がな」
「ええとですか」
「思うが、けどや」
それでもとだ、ここでこう言ったのだった。
「それが街の観光資源になるならな」
「ええですか」
「それならな」
それでとだ、今度は星の者即ちこの世界を救い政を行う者としても語った。
「それはそれでや」
「ええですか」
「街がそれで賑わって仕事も出来て」
観光客目当ての店等が出来てだ、見れば実際にそうした店も出来ているし迷宮で働く人も募集されている。
「そしてや」
「街の潤いになるなら」
「それでええ、安全も大丈夫やと」
それなら余計にというのだ。
「ええ」
「そうなんですね」
「そやからな」
「今回のことはですね」
「ええやろ、街に迷宮はどうかというのはわしの好みや」
それに過ぎないというのだ。
「そやからな」
「これはいいですね」
「街の政としてもな、これまで通り川の流通と漁業にも精を出してるし」
元々それで栄えている街だ、ならこれに力を入れ続けていることを悪いと言う筈がなかった。エチェニケにしても。
それでアルゲダスにこんなことを言った。
「ほなこれからな」
「神託をですね」
「探そうか」
「はい、エチェニケさんの神託となると」
どうなるかとだ、アルゲダスは自分の顎の先に右手の人差し指を当てて考える貌になってこう述べた。
「やっぱり街の外に出ての」
「冒険か」
「そうでしょうか」
「密林も地下の洞窟も高山も」
そういった場所はというのだ、即ち自然の。
「わしは得意や」
「そうですよね」
「街におるよりもな」
「野生児なので」
「外におってな」
そしてというのだ。
「風や空気の流れを感じつつ」
「そうしてですね」
「その流れの中進んでいくのがな」
「エチェニケさんですよね」
「そやからな、ここはな」
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