第五十二話 おせちひのきしんその十三
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「それでもね、付き合ってるとかは」
「ないですか」
「どういう訳か殆ど毎日会うけれど」
日曜にもです、阿波野君のお家は桜井の向こうにあるので電車でないと帰ってくることは出来ないのにです。
「それでもよ」
「何もないですか」
「同じ高校、同じ大教会ってだけで」
「それだけですか?」
「それだけよ。他に何があるのよ」
皆から言われていますが他に何があるのか。私には全くわからないです。
「親戚でもないし」
「そこから何もないですか」
「ある筈ないじゃない」
「阿波野君結構顔いいと思いません?」
一年の娘は私に少しおずおずとした感じで聞いてきました。
「背も高くてすらりとしていて」
「それはね」
言われると私も同じ意見でした、確かに阿波野君はお顔はいいですし背は高いししかもスタイルもすらりとしています。私は小柄なので余計に思います。
「そうね」
「結構成績もいいですし」
「そうなの」
「天理大学行くんだって頑張ってるみたいですよ」
そうしているというのです。
「それでおみちにも熱いですよね」
「参拝もしていてかいろうひのきしんもしてるわね」
「そういうの見ていると」
「見ていると?」
「何か思いません?」
「あれでおみちに熱いのよね」
私はこう答えました。
「いいようぼくになってくれそうね」
「あの、それだけですか?」
一年の娘は私の言葉に呆れたみたいにして言ってきました。
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