第五幕その十一
[8]前話 [2]次話
「お茶に親しみ様になって」
「そこからだね」
「茶道が武士の人達の間に広まって」
「庶民の人達にも伝わって」
「それでだね」
「お茶も広まったんだね」
「皆が飲む様になったんだ、それお茶を飲むとお菓子も食べたくなるから」
甘いものもとです、お饅頭を食べつつお話する先生でした。
「それでね」
「僕達もこうしてだね」
「お茶とお菓子を楽しめる様になったんだね」
「日本でもね」
「そうなったんだね」
「そうだよ、千利休さんがいてこそだけれど」
それでもというのです。
「織田信長さん、そしてその後の豊臣秀吉さんもお茶に親しんでね」
「金色の茶屋だって造ったしね」
「大阪城にあるよね」
「あれ凄いよね」
「あんなの造らせる位だったからね」
「茶道、お茶は余計に定着したんだ」
この人もお茶に貢献したというのです。
「そうだったんだよ」
「お城や戦だけじゃない」
「戦国の世も終わらせたし」
「それにだね」
「お茶にも貢献したんだね」
「文化にもね、そう思うと」
先生は残り少なくなったお茶を飲みつつさらにお話します。
「あの人達は凄いね」
「そうだよね」
「秀吉さんは姫路城を築いたし」
「そうしたことも考えると」
「戦国時代はあの人達ね」
「全くだね、そして秀吉さんは」
この人はといいますと。
「どうもこのお城のお姫様に会っているね」
「おさかべ姫に」
「そうなんだ」
「どうもね。宮本武蔵さんもみたいだけれど」
この人だけでなくというのです。
「あの人もね」
「会ってたんだね」
「最初に姫路城を築いただけに」
「そうだったんだね」
「そうみたいだよ、そして代々の城主さんがね」
秀吉さんの後の人達もというのです。
「会っていたみたいだよ」
「成程ね」
「最初の城主さんが秀吉さんだしね」
「だったらね」
「あの人が最初に会ったのね」
「そうだったんだね」
「そうみたいだよ、そしてその年のお城のこととかを聞いていたみたいだね」
そのおさかべ姫からというのです。
「どうやらね」
「ううん、凄い縁だね」
「秀吉さんも妖怪と関係があって」
「そしてだね」
「会っていてね」
「お話を聞いていたんだね」
「そうみたいだね、大阪の印象が強い人だけれど」
大坂城を築いただけにです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ