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ドリトル先生と姫路城のお姫様
第五幕その八

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「慣れ親しんでくつろげる我が家にはね」
「やっぱり負けるかな」
「そうだよね」
「今の僕達のお家が一番かな」
「あの日本のお家がね」
「何といっても」
「そうかもね、それとね」
 さらに言う先生でした。
「日本のお家に僕はね」
「親しんでるね」
「イギリスのお家よりもね」
「あのお家に長く住んでいたけれど」
「今じゃすっかりね」
「うん、何か日本に入って」
 そうしてというのです。
「すぐに馴染んでね」
「そうだよね」
「今もだよね」
「ずっと住んでいてね」
「そうしてね」
「今じゃすっかり馴染んで」
「日本人より日本の暮らしに馴染んでいるかもね」 
 動物の皆が見てもです。
「よくそこまで馴染めるねっていう位にね」
「先生今のお家に馴染んで」
「お布団で寝て座布団の上に座って」
「ちゃぶ台も使ってね」
「全部いいね、何か三日もしたら」
 今のお家にそれ位住むとです。
「普通にね」
「暮らしてるね」
「そうなったね」
「そしてそのお家の方がいい」
「今の先生は」
「このお城に住んでもいいけれど」
 それでもというのです。
「第一はね」
「あのお家だね」
「先生にとっては」
「言われてみれば僕達もだね」
「お城や宮殿に住むのもいいけれど」
「第一はね」
「僕達のお家だね」
 動物の皆も先生と同じでした、考えてみますと。
 そうしてです、トミーもお茶を飲みながら言いました。
「僕もですね」
「トミーもだね」
「僕は先生や皆と違って馴染むまでに時間がかかりました」
「イギリスのお家の方がだね」
「馴染めていました」
 最初はというのです。
「そうでしたけれど」
「トミーはそうだったんだね」
「お箸も」
 食べる時に使うこの食器もというのです。
「最初はどうも」
「そういえばトミ―最初はね」
「お箸に苦労していましたね」
「うん、僕はね」
 先生はといいますと。
「世界中を回ってきたからね」
「お箸にも慣れていましたね」
「そうだったけれどね」
「僕もそのつもりでしたけれど」
 先生と一緒に世界中を旅してです。
「お箸の正しい使い方が」
「ああ、ちゃんとしていると思っていたら」
「それが、でして」
 日本に来て日本人のお箸の使い方を見てです。
「違うって気付いて」
「ちゃんとした握り方、使い方にするのにだったんだ」
「苦労しました」
 そうだったというのです。
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