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ある晴れた日に
474部分:夕星の歌その十四
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に乱暴されてるんだって」
「滅茶苦茶って」
「まさか」
 それを聞いて青くならない女組はいなかった。強気な春華や静華でさえ今の話には顔を真っ青にさせてしまっていてそれで話を聞いていた。
「言いたくはないけれど」
「監禁とかそうされてから」
「そうらしいのよ。もう皆頭がおかしくなるまでぼろぼろにされてて」
 凛の言葉はさらに暗いものになっていく。
「廃人になってるんだって。心も身体もね」
「心も身体もって」
「何なのよそれ」
 女組は今の凛の言葉にこれ以上はない程怯えてしまっていた。
「嘘だよな、それって」
「まさかと思うけれど」
「私だってそう思いたいわ」
 話す凛にしろそうだった。こうした話を事実だと受け入れることは彼女にしても到底無理なことであった。だからこそその顔を青くさせているのである。

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