外伝〜アルスター襲撃〜 後篇
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と共に”迎撃匠合”が出している依頼を引き受けて実行していい事も”約束”の中に入っていますし。」
「……………………確かに言われてみればそうだな。」
「それじゃあ…………!」
リリカに指摘されて少しの間考え込んだジェダルがリリカの意見に同意する様子を見せるとエステルは明るい表情を浮かべたが
「―――勘違いするな。俺達はその”遊撃士”とやらになるつもりはない。あくまで”傭兵”としてその遊撃士協会とやらが用意する”依頼”を引き受けるだけだ。遊撃士(お前達)のように無条件で民間人を護るような事をするつもりはない。」
「ちょっ、それってどっちかというと”猟兵”に近いじゃない…………!?」
「待って、エステル。…………逆に言えば”対価”―――具体的に言うとこの世界の通貨である”ミラ”、もしくは”ミラ”に換金できる”セピス”さえ用意すれば、民間人を護る事も考慮して頂けるのでしょうか?」
ジェダルが答えたジェダル達の意志を知ると信じられない表情をして反論しようとしたが、ヨシュアが制止してジェダルに問いかけた。
「ああ。それと当然だが、半年経って時間移動ができるようになればそこのミントとやらに俺達を元の時代のグラセスタに送ってもらう。」
「別にミントはわざわざ約束しなくても、元々そのつもりだけど…………」
「誠に申し訳ございません…………我が主は人の好意を素直に受け止める事が中々できない方でして。」
ジェダルの要求に対してミントが困った表情を浮かべている中、ユリーシャは申し訳なさそうな表情で謝罪し
「ああ、ユリーシャさんがわざわざ謝らなくてもいいわよ。ジェダルみたいに口や態度が悪い人はあたし達の知り合いの中にもいるから慣れているし。―――そういう事なら早速ジェダル達に”依頼”したい事があるんだけど―――」
ユリーシャの謝罪に対してエステルは出会った当初のアガットの事を思い浮かべながら疲れた表情で答えた後気を取り直してジェダル達にジェダル達の拠点の確保と1週間分の生活費を”対価”に自分達と共にアルスターの民達をクロスベルが用意したアルスターの民達を匿う場所へと護送する”依頼”をし、その依頼を引き受ける事にしたジェダル達はエステル達と共に”バルクルーサ号”でクロスベルに向かう事となった――――――
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