外伝〜アルスター襲撃〜 後篇
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我が主は元々傭兵であるのですから、ちょうどいいかもしれませんね。それに我が主が善行を重ねる機会でもありますね…………!」
「それ以前に”正義の傭兵”って何か、色々とおかしい気がするんだけど…………」
エステルの提案を聞いたリリカは目を丸くし、ユリーシャは目を輝かせ、フィアは冷や汗をかいて指摘した。
「―――必要ない。先程も説明したように俺は今、リリカを”黒の抗”の最奥まで護衛するという契約―――”約束”を結んでいる。俺は既に一人の人物と”約束”している間は、他の人物達との”約束”は引き受けない事にしている。」
「ジェ、ジェダル…………」
「うーん、セリカ達の時みたいにいい提案だと思ったんだけどな〜。」
「エステル、ジェダルさん達の場合はセリカさん達と違って、既に傭兵としての仕事を請けている状況なんだから、さすがに遊撃士としての仕事を手伝ってもらう事は無理だと思うよ?」
ジェダルの答えを聞いたリリカが頬を赤らめている中、考え込んでいるエステルにヨシュアは静かな表情で指摘した。
「それ以前に”遊撃士”とやらは”対価”も無しに、民間人を護る事が義務付けられているとの事だから、俺はそんなお人好しな真似をするつもりは毛頭ない。」
「というか私からすれば、何で女神がたった一人の人間と契約している上、そのお人好しな集団に所属しているとか、意味不明なんだけど?」
「…………その言葉そっくりそのまま、お返ししますわ。―――貴女こそ”魔神”―――それも”契約”している訳でもないにも関わらず、その者達の仲間である事が不思議なくらいですわ。―――って、そこの”縁結びの女神”とやらのフィアでしたか?先程から何度も私に視線を向けていたようでしたが、そちらの魔神のように私に何か言いたい事があるのですか?」
ジェダルがエステルの誘いを断った理由を更に口にした後、フルーレティはフェミリンスに視線を向けて嘲笑し、フルーレティの嘲笑に対して静かな表情で答えたフェミリンスだったが、すぐにフィアが何度も自分に視線を向けている事に気づいていた為フィアに問いかけた。
「ああ、いや、えっと…………私以外の女神に会うなんて初めてだから、色々と興味があるだけなんです、えへへ………(おっかしいな〜…………?”英傑人形”の中に”幻燐の姫将軍”のラスボスの”姫神フェミリンス”もあるけど、全然姿が違うし…………)」
フェミリンスに問いかけられたフィアは内心を隠しながら苦笑しながら答え
「ジェダル、その”遊撃士協会”という組織が出している”依頼”は聞いた限りですと、”迎撃匠合”が出している”依頼”とも似たような内容もあるようですから、エステルさん達を手伝う事についても私の護衛にそれ程支障はないと思いますけど…………実際、ジェダルとの”約束”の中にはジェダルは”黒の抗”を探索する私
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