暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
外伝〜アルスター襲撃〜 後篇
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けた。
「う、う〜ん…………本当だったら、ミントの正体については身内以外の人達にあんまり話したくはないけど、状況が状況だから仕方ないわよね?」
「うん…………えっとね、ミントは―――」
ジェダルの問いかけを聞いて疲れた表情を浮かべたエステルに判断を委ねられたミントも疲れた表情で頷いた後自身の正体について説明した。

「じ、”時間を自由自在に移動できる竜”って、まさか本物の”女神”のフェミリンス様以上に驚く存在がいるとは思いませんでしたよ…………」
「何はともあれ、ミントちゃん―――”真竜”の役目は私達みたいに何らかの事故で別の時間軸に飛ばされた人達を元の時代に戻す事もその役目の一つだそうだから、私達が”白い災怨”に突入する前のグラセスタまで送ってもらえる目途がついたのは何よりだね〜♪」
ミントの正体について知ったリリカは表情を引き攣らせ、フィアは安堵の表情を浮かべた。
「えっと…………その事なんだけど、ジェダルさん達を元の時代のその”グラセスタ”って所に送り届けるのは今すぐは無理で、早くても半年後になるんだけど…………」
「何?一体どういう事だ?」
気まずそうな表情を浮かべたミントの答えにジェダルは眉を顰めて訊ねた。

「えっとね?話し出すと長くなるから凄く簡単に説明するけど、以前ミント達が戦った”敵”の人達が死に際に時空間を滅茶苦茶にしちゃった事で時空間移動が凄く危険になっている状況だから、その滅茶苦茶になった時空間が落ち着く半年後までは時空間移動ができないんだ…………」
「つまりこの身達は少なくても半年はこの時代に留まらなければならないのですか…………」
「ううっ、私達が突然いなくなった事でグラセスタの人達が私達が”黒の杭”で死亡したか、”不明体”になってしまったと勘違いしていないとよいのですが…………」
ミントの答えを聞いたユリーシャは表情を引き攣らせ、リリカは疲れた表情で呟き
「ま、元の時代―――要するに私達が”白い災怨”に入る前の時間軸に送ってもらえば、問題ないんだから、そんなに気にする必要はないんじゃない?」
「それもそうだな…………―――それよりも、元の時代に戻るまでの半年をどう行動するかだな…………―――まず最優先に確保すべきは拠点と金だな。」
「あ”。そ、そういえば私達って世界も時間も違うここだと泊まる所は当然として、この世界で使えるお金も持っていないよね…………?」
フルーレティの意見に同意して考え込み始めたジェダルの言葉を聞いたフィアは表情を引き攣らせた。

「あ、それだったら遊撃士(あたし達)の手伝いとかしない?ジェダル達の実力だったら、ミシェルさん達も歓迎すると思うし。」
「エステルさん達の手伝いというと…………」
「遊撃士―――力無き民達を護る為に存在する正義の傭兵ですか。確かに
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