第四章
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「まずはや」
「邪神をやね」
「何とかしてな」
そしてというのだ。
「それからな」
「怠けて遊んで」
「そうするわ、ほなな」
これからだとだ、ニキータはまた言った。
「邪神の宮殿があったっていう山に行こうか」
「そしてやね」
「本当に邪神がいれば」
「倒すわ」
こう言ってだ、そしてだった。
ニキータはマリアと猫と共にかつて邪神の宮殿があったという山に向かった、だがその山はカリからだった。
かなり離れていてしかも山を幾つも越えることになった、その途中に。
賊やモンスター達も出ていてニキータは言った。
「何ていうかな」
「難儀ですか」
「邪神はこんなとこに宮殿築いてたんか」
「あのですね」
嫌な顔になっている主に猫は話した。
「中南米ではですよ」
「山とか高いとこにやな」
「街があるじゃないですか」
「メキシコでもブラジルでもな」
「ペルーでもそうですね」
「高原にあると涼しいからな」
「そこにお水があれば」
それで生活も産業も出来ればというのだ。
「それでいけますから」
「それはあたしも知ってるわ、けどな」
「それがですか」
「山を幾つも越えるとか」
そうして行くことがというのだ。
「難儀や」
「そやから言いますか」
「モンスターも強い」
高原にいる彼等はというのだ。
「そやからな」
「難儀ですね」
「そや、それで宮殿跡に行けば」
「軍隊からの報告ですね」
「空船から見てな」
彼等はパトロールでそうしていて発見したのだ。
「封印が壊れてた」
「それで、ですね」
「邪神がほんまにな」
「復活していれば」
「その時はな」
まさにというのだ。
「大変なことになるな」
「ここまで来たことの比較じゃないですよ」
「余計難儀やな、けどな」
「その難儀もですね」
「民の迷惑を考えたら」
邪神が復活したことで起こることに比べればというのだ。
「やるしかないわ」
「では」
「難儀やけどな」
それでもとだ、ニキータは言うのだった。
「やらなな」
「ここは」
「そういうことや」
こう言って山を幾つも越えてモンスター達を倒してだった、ニキータはマリアそして猫と共に邪神の宮殿があった山に向かった。その山に辿り着くと。
山に段々畑の様に石造の遺跡が残っていた、ニキータはその遺跡を見てマリアにしみじみとした顔で話した。
「宮殿は山全体やったんか」
「このでかい山を」
「そや、宮殿にしてたんや」
「それはまた」
「そんな宮殿建てさせて酒池肉林や」
そうした贅沢をしていたからというのだ。
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