『ルイズが召喚したのが、ヤドンだったら?』
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いう気持ちとで。が……興味が勝った。
そしてメイド達の宿舎で調理。
グツグツ煮込まれ、出た出汁はスープ。煮込まれた尻尾本体は甘っ辛く味付け(シエスタの故郷の味)され、輪切りになって皿に盛られた。
恐る恐る、黄金色のコンソメにも負けない素晴らしい色のスープをスプーンですくって、口に運んだ。
後入れで入れられた調味料は塩のみだが、出汁は濃く、不思議な甘みがあり、いくらでも飲みたいという衝動に駆られそうになる。
そして甘っ辛く味付けされ、黒っぽく色づいた輪切りの尻尾は、根元部分は、ナイフとフォークを刺すとホロリと崩れるように切れて、口に入れるとしつこくなく、だが、上質な脂質やゼラチン質のような感触で調味料では無い素材そのものの甘みとコクが口の中でとろけた。尻尾の先端に行くほど歯ごたえが増し、尻尾の先端はコリコリと歯ごたえが強かった。噛めば噛むほど味が出る。
ルイズは、こんな美味を久しぶりに味わったと、恍惚とした。
ふと見ると、ヤドンの尻尾はすでに元通りの長さになっていた。
シエスタが、もっと食べますか!?っと、ヤドンの尻尾を掴もうしたので、ハッと我に返ったルイズが、もうダメ!っと止めた。
残念がるシエスタに、欲しかったら…言いなさい…っと言い、今日は、お引き取り願った。
まさかの食用(尻尾のみ)と分かって、ルイズは、ヤドンのことをどう思えば良いのか分からず困った。
しかし、後日、土くれのフーケによる盗難事件で、巨大な土のゴーレム相手に、サイコキネシスという技を使い、さらに鈍い動きをテレポートでカバーして土くれのフーケを倒し、食用になる以外に、とんでもない力を秘めていたことが分かるのであった。
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