ハイスクールD×D 革新のリアン6
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いだけだと思う。
頭が痛い。なんでこんな苦労が多いんだろう。やめて欲しい。
「現実逃避はそのくらいにしてください」
「世界が滅ぶのを特等席で眺めるだけの方が楽な気がしてきた」
ソーナに突っ込まれながら眼の前に居るオレの手足に保護されたアーシア・アルジェントに向き直る。
「はじめましてだ。私はリアン・グレモリー、この地の管理を任されている者だ」
「はじめまして、アーシア・アルジェントと申します」
何も分かっていない笑顔で挨拶を返される。頭痛が酷くなる。
「自分がどんな目に会いそうになっていたのか理解されていないようだな」
「はい?」
「レイプ、貞操の危機だったと言っているんだ」
「えっ?」
「今時の小学生でも引っかかりそうにない言葉に釣られてな。良かったな、神器を持っている有名人で。そうじゃなければ放っておいたところだ」
本当に頭が痛い。簡単に丸め込まれてホテルに連れ込まれる直前に警察官に変装した手足が職質をかけて保護したのだ。
「なっ、えっ?」
「有名人だぞ、アーシア・アルジェント。『聖女』と呼ばれながら悪魔を癒やし、教会から追放された『魔女』様。ちなみに君が癒やした悪魔は極刑に処して首は教会に届けられた。奴は聖女好きでな、伝承にあるような悪魔らしく聖女を堕落させて自分の者にするのが好きな奴でな。その所為で同族がどうなろうと知ったことではないという奴だから処分した」
ついでに言えばテロリストと手を組んでいたし、旧魔王派でもあった。兄は魔王なのにな。だからさっぱりと処分した。心不全に見せる毒でな。
「中途半端な知識しかない君に言っても仕方ないことだが、この街は悪魔の領地でな、10年ほど前の事件によって教会はこの地への干渉は行わないという契約も存在する。土地の権利は教会側が持っているので何も言わないし、建物自体にも何も言わない。ただし、整備を行ったり管理人を送り込むのも禁じていた。教会に問い合わせた所、君が教会から追放されたとは伝えられた。ここで面倒なのが、追放されただけで破門されたわけではないということだ。この違いが分かるか?」
「いえ」
「簡単に説明すれば復帰出来るか出来ないかだ。追放の場合、恩赦によって復帰が認められる可能性がある。破門なら不可能だ。この差はデカイ。ただでさえ他の領地では一般の信者の希望で悪魔の領地に教会を建てられて、侵略されることすらあるのだからな。最近は経済戦争をこっちからふっかけて空き領地を増やしてやってるがな」
ブラックすれすれのグレーゾーンの地上げで教会をどんどん潰してるからな。手足を挟んでいるからオレまでたどり着けない。空いた領地に紛れ込むように誘導したはぐれに密かに援助して被害
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