ハイスクールD×D 革新のリアン6
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いないからな。他は大したことはないと勘違いしたのだろう」
「そう言えばそうでしたね。なぜまた急に?」
「まあ、イッセーの経験値稼ぎだな。基礎はある程度積み終わったから実戦も積ませないとな。はぐれは速攻で狩るから態々遠征する必要があるからな」
「そうですね。私も匙に実戦を積ませたいのですが。遠いのがネックなのですよね。魔獣とはまた違いますから」
「レーティングゲームも実戦とは違うんだけどな。会話が成立する相手を殺せるかどうか、殺した後に壊れないかどうか」
火が通った鶏肉をひっくり返す。うむ、良い焼け目だ。鶏皮から出た余分な油をキッチンペーパーで取り除き、そこにポン酢と砂糖で作ったタレを入れる。タレを焦がさないようにスプーンで掛け回しながら火を通す。
「転生悪魔と純粋悪魔の一番の違いですか。こればっかりは試してみないとどうしようもありませんね」
「兄上達のように戦乱期の人間を転生させれればそこは簡単にクリアできるんだけどな」
はぐれになる原因の一つである命を奪うという行為。慣れていなければ簡単に心が壊れる。壊れなくても原因を求める。それが主からの命令に結びつき、憎悪し、殺害に移る。それが理解できないのが悪魔なのだ。姿は似ていても、精神の有り様が異なるのだ。なまじ姿が似ている所為で余計に分からないのだろう。
「さすがに現代では厳しいですね」
先に千切りにしておいたキャベツが盛られている皿に鶏を盛り付けてタレを少量かけ、タルタルソースをたっぷりと乗せればチキン南蛮風ソテーの出来上がりだ。
「日本で見つかったら逆に怖いな」
「見つけたら寧ろ消さないと危険すぎます」
「たまにプロが入国してるみたいだけどな。依頼成功率99.9%の超A級スナイパーがな。まあ、銃のパーツを砥いで貰っていることが多い。たまに依頼で来てるみたいだけど関わらない限り問題ない」
話を一度打ち切り、夕食をテーブルに並べる。チキン南蛮の衣があまり好きではないのでソテーにしてみたが、はたして結果は。うん、美味い。衣を取り除き、余分な脂肪も取り除いているから普通のチキン南蛮よりはあっさりしているが、メインとしては十分なボリュームだ。
「相変わらずレシピ本に無いようなアレンジをしますね」
「突拍子も無い組み合わせをしようとしなければ大抵は大丈夫だよ。レンチンしたかぼちゃにミントアイスをぶち込んだり、牛すじと金柑を蜂蜜と醤油で煮込んだりしなければな」
「なんですか、それは?」
「とある知り合いが客に出して店から追放された料理」
ちなみに現在はイッセーを放り込んだ娼館のNO.1だったりする。客に料理を振る舞わせないように細心の注意を払っている。本人は美味しいのにとか言っているが、味の許容範囲の下限が広
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