暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン ー合わさる剣は2つの世界を一つにしてー「ある科学者とある剣士の物語」
最終話「ゲームクリア」
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はものすごい世界から生きて戻ったとか思ってんだろ?残念でした、ここでお前の人生は終わるんだ。おらあ、肉体がまだうごかねえだろ?そりゃそうだ、おまえは何ヶ月も寝たきりだったんだ!武術家としては結構な腕前らしいなあ、さあ、最後は剣士さまらしくメスで殺してやらあ」
「うあああ!」
 俺がとっさに出した技、無刀取り、俺の体はたしかに寝たきりだった、けど死ぬ気で練習した技は死なないもんだ、どんな状況でもこれだけは俺を裏切らない、瀕死の戦士をなめてかかるとどうなるか。
「う、ううう!メスを!どうやった?何故動ける?」
「ふう、きついな、体の筋力が衰えるとこうも動けないもんか、けど俺はな、向こうで自分のリミッターを外す方法を知ったんでな、ちょっとそれをつかってみた。ふうんメスか初めてもったけどこんなもんで体を切り刻んで病気が治るのか、で?おまえは俺にどうしてほしい?俺の専門は人をどう切り刻んだら死ぬのかってことなんだが?」
「ひ、ひいいい!」
「この病院は、うんこれか」
 俺は緊急呼び出しのナースコールを押した。この病院は普通の病院と違って最低限の医者しかいないはずだ、だから他の病院にこのボタンで急病患者の知らせが届くはずだ。あとは、
「よ、レイ」
「ん、あれ。あ、ジン!」
 そこには、レイの面影のある女の子が寝ていた。たった今、眠りから覚めたようだ。しかし、髪の色は金色、目は青い、けどどことなく東洋人の顔つき。ハーフだったのか……
「おまえ、博士号とか聞いてねえぞ。」
 レイは何も言わずにそこに微笑みながら自分を誇らしそうに見ていた。
「ヒースクリフに挑んだジン。かっこよかったよ。それに」
 レイが俺の頬をやさしく触る。
「刀傷。これ、それにここ、SAOの研究室だよね。ていうことはあの医者の併設された病院だよね?ここ、ということは。ああ!やっぱりあなたは私の騎士なんだね……!」
 そしてぽつりぽつりと自分の生い立ちを話し始めた。
「わたしね?自分の才能に誇りを持ってた、けどよってくる人たちはみんな私を肩書とか才能で見るの、そんな毎日が嫌で引きこもろうとしたときにこの研究室で作られているこのゲームを知ったの、当然ベータテスターにはかなりの運と時間が必要だけど私の能力があれば、一台くらい一般のテスターとして貸してくれるかもって思ったのわたし、昔はひきこもりだった。お父さんはポーランド人で物理学者でお母さんは日本人、レイピアの英才教育で私を拘束したわ。ハーフの私は、日本で生活するには人一倍教養やいろんな素養が必要だって言ってた。でもそんなの嫌だった。死にたいほど。結局、部屋に引きこもって一日中パソコンで自分の一番興味のあることを調べる毎日だったわ。この世の中は自分の見方一つで、なんとでもなるという量子力学の世界に。それで量子力学の知識をあさっ
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