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ソードアート・オンライン ー合わさる剣は2つの世界を一つにしてー「ある科学者とある剣士の物語」
最終話「ゲームクリア」
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いうAIプログラムを知ってますね」
「ああ、感情のサポートを目的につくられたものだ、わたしが創った世界も現実ではない、似ているだけで違う、この仮想現実に違和感を感じてものすごい精神をやられる人間が出たときのためのAIだった。けどうまくカーディナルもわたしも使うことをしなかった。このソードアート・オンラインに絶対の自信があったからね。それは私自身がログインした時に実感した」
「そのユイはキリトさんたちの感情パラメータの数値の高さに自分を崩壊させるまえに二人の前に現れたんですよ、ぼくはその時彼女のステータスの裏コードがあるのか確認してもらったのさ、そしたら、ぼくのアカウントに可視化された全ログインされた全員の裏コードとこの世界に使われてる基本的な変数のいくつかを表示させる機能を拡張してもらったのさ」
「なるほど、開発段階で私のチームにいただけのことはあるな、プログラミングには素人の君がそこまでやるとは負けたな」
「あなたが世界を構築する側なら、その世界を感知し予知する存在は必然的に必要になる、それがキリトさんたちの前に現れたことは不幸中の幸いだった」
「そうか、まもなくだ、全プレイヤーのログアウトが終了する。何ヶ月も君は実際の肉体を動かしてない、向こうでいきなり無茶をしないことだ」
「分かってるさ」
「それでは、さようならだ、片桐くん、いやジン」
「ああ、茅場先輩、いやヒースクリフ」
 気がつくと、暗い病室で視界がだんだんはっきりしていく。俺は帰ってきた。
「やあ、君が片桐くんだね?」
「あなたは?」
「わたしは大宮という、君のナーブギアからログインのランプが切れているのを知らされてねここの医者だよ」
「ああ、そうですか、ここはどこの病院ですか?」
「ああ、ソードアート・オンライン開発研究室に併設された病院だよ」
「!な!?」
「静かにしたまえ、となりに君の恋人が寝ているんだから」
(な、レイ!?)
「君は知らなかったろうが、開発研究に携わっていた未成年は君の他にもうひとり、超天才AIプログロマー、量子力学の博士号をもつ才女。雨宮 光(あまみや ひかり)彼女は有能すぎた、研究室で彼女を知らないものはいなかったし、やっかみもひどかった、いやあ、わたしなんか助手たちの前でこっぴどくフラレてね、私のような不健康で鬱屈した人間は大嫌いだというんだ、仕方がないじゃないか、わたしは医者で毎日毎日、患者の悩みや苦痛を否応無しに聞かされる、挙句の果てには「先生は結局わたしがどうなってもいいんでしょ」だあ!ふざけやがって、俺だって必死に患者のために睡眠時間だって削ってきたのにみんなおれに感謝すらしない。なぜだ、俺はエリートだ!人よりも何倍優れている、医者だぞ、誰でもなれるわけじゃない、選ばれた奴だけがなれるんだ。何がデスゲームだ、てめえら、自分
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